出版社内容情報
多感な少女時代,高校での「うた」との出会い,学園闘争の渦に巻き込まれていった青春,そして歌人としての出発-,いつの時も見守ってくれていた母.今は亡き母への想いを縦糸に自らの半生を綴る,待望のエッセイ集.
内容説明
亡き母への想いによせて綴る自らの半生。多感な少女時代、高校での「うた」との出会い、学園闘争の渦に巻き込まれていった青春、そして歌人としての出発。『無援の抒情』以来常に自らの生を見つめ続けてきた歌人の待望のエッセイ集。
目次
1 母への手紙(遠い昔;いのちの色 ほか)
2 幻視の桜(幻視の桜;発光の萩 ほか)
3 旅と言葉と(「うりずん」から「若夏」へ;星合 ほか)
4 私への旅(「父への旅」の途上で;永遠の妹 ほか)
5 青春の道標(記憶と夢想;父とキムチと ほか)
著者等紹介
道浦母都子[ミチウラモトコ]
歌人。和歌山県生まれ。早稲田大学在学中に歌誌『未来』に入会、近藤芳美に師事。歌集に『無援の抒情』(現代歌人協会賞、岩波現代文庫)、『風の婚』(河出書房新社)、『夕駅』(河出書房新社)、『青みぞれ』(短歌研究社)など。評論・エッセイ集に『四十代、今の私がいちばん好き』(岩波書店)、『乳房のうたの系譜』(筑摩書房)、『季節の森の物語』(朝日新聞社)、『群青の譜』(河出書房新社)など
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