出版社内容情報
敗北を抱きしめながら,日本の民衆が「上からの革命」に力強く呼応したとき,改革はすでに腐触しはじめていた.天皇制を新たに作り直し,憲法を骨抜きにし,戦後改革の巻き戻しを保守派に託して,占領軍は去った.日米合作の長い「戦後」がここに始まる.
内容説明
敗北を抱きしめながら、日本の民衆が「上からの革命」に力強く呼応したとき、改革はすでに腐蝕しはじめていた。身を寄せる天皇を固く抱擁し、憲法を骨抜きにし、戦後民主改革の巻き戻しに道をつけて、占領軍は去った。日米合作の「戦後」がここに始まる。敗北からの蘇りと簒奪された改革を壮大に描いた20世紀の叙事詩、完結。ピュリツッァー賞受賞。
目次
第4部 さまざまな民主主義(くさびを打ち込む―天皇制民主主義(1)
天から途中まで降りてくる―天皇制民主主義(2)
責任を回避する―天皇制民主主義(3)
GHQが新しい国民憲章を起草する―憲法的民主主義(1)
新たなタブーを取り締まる―検閲民主主義)
第5部 さまざまな罪(勝者の裁き、敗者の裁き;負けたとき、死者になんといえばいいのか?;負けたとき、使者になんと言えばいいのか?)
第6部 さまざまな再建(成長を設計する)
著者等紹介
ダワー,ジョン[ダワー,ジョン][Dower,John W.]
1938年生まれ。アマースト大学卒業後、ハーヴァード大学で博士号取得。現在マセチューセッツ工科大学教授
三浦陽一[ミウラヨウイチ]
1955年生まれ。一橋大学大学院博士課程修了。中部大学教授。日本現代史専攻
高杉忠明[タカスギタダアキ]
1952年生まれ。慶応大学大学院博士課程修了。尚美学園大学教授。国際関係論専攻
田代泰子[タシロヤスコ]
1944年生まれ。国際基督教大学教養学部卒。翻訳家
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感想・レビュー
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