敗北を抱きしめて〈上〉―第二次大戦後の日本人

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000244022
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0021

出版社内容情報

1945年8月,占領軍兵士が焦土と化した日本に見出したのは,敗者の卑屈や憎悪ではなく,改革への希望に満ちた民衆の姿であった.上からの革命に,敗北を抱きしめながら民衆が力強く呼応した奇跡的な「敗北の物語」を描く.ピュリッツァー賞受賞.

内容説明

一九四五年八月、焦土と化した日本に上陸した占領軍兵士がそこに見出したのは、驚くべきことに、敗者の卑屈や憎悪ではなく、平和な世界と改革への希望に満ちた民衆の姿であった。勝者による上からの革命に、敗北を抱きしめながら民衆が力強く呼応したこの奇蹟的な「敗北の物語」を、米国最高の歴史家が描く。二〇世紀の叙事詩。ピュリッツァー賞受賞。

目次

第1部 勝者と敗者(破壊された人生;天降る贈り物)
第2部 絶望を超えて(虚脱―疲労と絶望;敗北の文化;言葉の架け橋)
第3部 さまざまな革命(新植民地主義的革命;革命を抱きしめる;革命を実現する)

著者等紹介

ダワー,ジョン[Dower,John W.]
1938年生まれ。アマースト大学卒業後、ハーヴァード大学で博士号取得。現在マサチューセッツ工科大学教授。著書に、Empire and Aftermath:Yoshida Shigeru and the Japanese Experience,1878-1954〔吉田茂とその時代〕;War Without Mercy:Race and Power in the Pacific War,1986〔人種偏見〕;Japan in War and Peace:Selected Essays1995ほか多数ある
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感想・レビュー

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Willie the Wildcat

61
虚脱と混乱に迷走する自我と価値観。弱者が蔑ろにされる大義とは如何に?国体復興優先を理屈では理解も、伴う犠牲・代償を感情論抜きに消化できない。池田元首相の「一億なら安い?」発言は、何度目にしても心底嫌悪感。娼婦・お時の心の声は”先生方”には異次元なのだろう。一方、滲む人の持つ再生力。敗戦ジョークを含めた新語も生命力の一端であり、これも現代日本、日本人の礎と解釈。赤狩り、メーデー、そして「プラカード事件」も、もれなく”民主主義”形成の過渡期の産物と推察。2017/04/08

funuu

24
マッカーサーの指揮下にあるGHQと、改革の課題に不本意ながら従っていた保守派の有力者たちと、日本の「進歩的文化人」や日本共産党は、それぞれ形は異っていたもの、ともに天皇制民主主義の実践者であった。過去に於いて我々が食った食物、我々が着た衣服の中にはすべて中国民衆の血の一滴が浸み込んでいたのである。それは国民的罪科であり、その責任は国民全体が負わなければならない。今や日本は中国製の製品であふれている。という現実の皮肉。2016/10/16

KAZOO

20
ジョン・ダワーの忘却の仕方、記憶の仕方を読んでの再読です。外国人にしてはよく分析されていますよね。日本人だと常識的なことでも見逃さずに民衆の戦後の生活をよくこまめに書かれています。外国人だからかけたということもあるのでしょう。戦後社会史の一つの成果だと感じています。2014/02/21

katoyann

10
太平洋戦争敗戦直後の日本人が敗北をどのように受け止めたのかを、文化史の叙述によって浮き彫りにしていく。タイトルからも示唆されるように、歴史学の著書でありながら、物語的でもあり、面白い内容だと思う。 天皇の戦争責任について直裁的に言及しているが、戦後の知識人が試みて大変な思いをしてきたことでもあるので、その思いが汲み取られているような感動を勝手に持った。その思いというのは、平和への願いと民主主義社会の成就についてのものである。2020/09/03

Riopapa

10
なぜ敗戦後の日本人が,敵国であったアメリカ占領軍を簡単に受け入れていったかがよくわかった。戦争末期の絶望的な状態からの解放感,虚脱感がその根底にはあった。この辺は教科書ではわからない部分だが,本当は現代に生きる日本人が知らなければならないことだと思う。2013/03/01

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