狙われた自治体―ごみ行政の闇に消えた命

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  • サイズ B6判/ページ数 180p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000243018
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0036

内容説明

現場に残された自転車、セカンドバッグ、書類の束、一人の公務員が、忽然と消息を絶った…廃棄物処理にからんだ未曽有の行政対象暴力事件、その全貌に迫る。

目次

1 謎(職員が消えた―センター長の「失踪」;逮捕―二人はなぜ死を選んだのか)
2 暴力(犯行―拉致・殺害・死体遺棄;犯人たち―素顔と犯行の動機;捜査―「死体なき立件」へ;対立―ごみ搬入で坂恨み)
3 闇(癒着―ごみ行政の死角;解明の壁―百条委員会と市調査委員会;政争―鹿沼の政治土壌;それから)
4 眈眈(標的―広がる行政対象暴力)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

25
 行政が公平にやっていくために必要なことを淡々と粛々とひとつひとつ整えるべき2017/03/18

ゆうゆう

9
「鹿沼事件」この事件は…正直知らなかった。被害者は公務員だが、普通に企業でもあるのではないか。「個人でなく「みんなで戦うこと」の重み」まさにそうだ。仕事は一人きりでするものではない。小佐々さんは行方不明のまま「骨箱には、愛用のメガネと帽子が入ったまま」、これは、重い。2022/08/27

sasha

7
官業癒着の構造を正そうとした市職員が拉致・殺害された鹿沼事件を、地元してある下野新聞が連載で詳細を追った秀逸な調査報道。実行犯が罰を受けるのは当然だが、長年、癒着構造を見て見ぬふりをして来た自治体側も責任を負うべきではないのか。逆恨みされ殺害され、遺体も見つからない。実行犯こそ罪に問われたが、それでおしまいでは残された家族はたまったものではないだろう。市が設けた百条委員会の調査結果もどこか歯切れが悪いんだよな。2019/01/23

もちお

4
たとえ田舎の役場だとしても組織の力は大きい。それが正しいことに使われれば社会はよりよくなるが、それが誤ったことに使われた時、誤った世の中につながってしまう。一公務員ができることなんて少なく、異動も頻繁で、仲間、同僚、上司の理解・協力がないと本当に何もできない。小佐々さんは上司の協力が得られずきっと孤独だったはず。それでも周囲に泣き言を言わず、毅然と対応し続けた。それがどれだけ勇気がいったことか。真面目な人が殺されて、癒着していた幹部たちはのらりくらりしたまま。やりきれない。犯人たちの非人道ぶりも憤りを覚え2025/03/22

ハルバルミチル

4
およそ役人が書いたとは思えない内容の、しかも公印が押された念書を業者が持ってたり、清掃センター長が妙な人事異動したり、当初業者が許可を得ることができたと思われる経緯とか、色々と闇が深すぎるんだよなあ…2015/05/07

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