出版社内容情報
2000年に始まった介護保険制度を基軸とする日本の介護システム.しかし,未だに「介護難民」「高齢者虐待」「使えない介護保険サービス」「行き場のない低所得高齢者」「慢性的なマンパワー不足」といった問題が後をたたない.介護保険制度の創設経緯から現在に至るまでの介護システムの変遷を検証し,制度・政策が介護現場のニーズから乖離している現実を体系的に分析.社会保障制度上のさまざまな客観的事実を踏まえつつ,真に介護現場に沿った介護システムをいかにして構築するかを経済学,政治学の議論をも視野に入れつつ論じる.ケアの現場を実践的に知悉する著者ならではの本格的考察であり,タイムリーな問題提起の書.
内容説明
介護保険制度はいかにあるべきか、いま現場で求められているものは何か。介護の実情をもっともよく知る著者による体系的・実践的問題提起。
目次
序章 深刻化する介護現場
第1章 介護保険10年を過ぎての総括
第2章 福祉制度に基づく介護システムの時代
第3章 誰でも利用できる介護システムへ
第4章 介護保険制度創設までの社会的背景
第5章 介護保険制度が発足して
第6章 現場のニーズから乖離する介護システム
終章 現場から乖離しない介護システムに向けて
著者等紹介
結城康博[ユウキヤスヒロ]
1969年生まれ。淑徳大学社会福祉学部卒業。法政大学大学院修了(経済学修士、政治学博士)。1994~2007年、東京都北区、新宿区に勤務。この間、介護職、児童指導員、ケアマネジャー、社会福祉士として福祉関係の仕事に従事。2007年より淑徳大学総合福祉学部准教授(社会保障論、社会福祉学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
こ~じぃ。。
tky