内容説明
前共著『ジャーナリズムの原点―体験的新聞・放送論』が刊行されてから八年。それぞれNHKと朝日新聞の元記者である著者は、社会の状況もメディアを取り巻く状況もさらに悪化していると憂う。特に、新聞・放送などの組織ジャーナリズムにおいて、ジャーナリズム精神の衰退が著しいと言う。いま、新聞やテレビの取材・制作現場で何が起きているのか。日本を代表するリーディング・メディアである二大組織のケース・スタディを通して、日本のジャーナリズムの核心に迫る。
目次
対談 なぜNHKと朝日新聞なのか―弱体化する組織ジャーナリズムを考える
第1部 漂流する公共放送―NHK(独裁体制に蝕まれるNHK;「知る権利」踏み躙る隠蔽体質;イラク戦争報道とNHK;なぜ番組を改竄したのか)
第2部 萎縮するリーディング・ペーパー―朝日新聞(新聞論調の二極分化のなかで;有事法制と朝日新聞;北朝鮮、中国報道のトラウマ;時に迷走する論調、歴史認識)
第3部 空洞化する日本の組織ジャーナリズム(メディアの敗北―西山事件から;創価学会のメディア支配;暴走する地上波デジタル放送―偽りの国策;歪められる世論調査報道)
提言 これからどうすべきか
著者等紹介
川崎泰資[カワサキヤスシ]
1934年生まれ。東京大学文学部卒。NHK入社。政治部、ボン支局長、放送文化研究所主任研究員、甲府放送局長、会長室審議委員等を経て、椙山女学園大学教授
柴田鉄治[シバタテツジ]
1935年生まれ。東京大学理学部卒。朝日新聞社入社。社会部、福島支局長、論説委員、科学部長、社会部長、出版局長、論説主幹代理、総研センター所長などを歴任。その後、朝日カルチャーセンター社長を経て、国際基督教大学客員教授に
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