内容説明
日本の文明史的独自性とは何か。文化的アプローチ、歴史的アプローチ、構造的アプローチを総合し、いわば人類の普遍的な経験の特異な組み合わせとして、日本的個性を再構成しその特異性を浮彫りにする、比較社会学・歴史社会学の第一人者による本格的な日本社会論。主題の重要性、世界史的な視野の広さ、多様な方法を駆使した分析の緻密さ、利用文献の膨大さにおいて、他に類をみないオリジナルな日本研究である。第2巻では、封建制の構造的特質や日本における儒教と仏教の受容と変質を中心に分析し、ヨーロッパのみならず東アジア文化圏(中国、朝鮮、インド)との比較を通して、明治維新に先立つ伝統日本の特質を独自の視点から浮彫りにする。
目次
第2部 日本の歴史的経験の諸相(日本の封建制度;中世と近世における都市の発展と自治;徳川期の国家と社会;日本における儒教と仏教の変容;明治維新―革命的王政復古)
著者等紹介
アイゼンシュタット,S.N.[アイゼンシュタット,S.N.][Eisenstadt,S.N.]
1923年ワルシャワ生まれ。ヘブライ大学卒業。現在、ヘブライ大学名誉教授。比較社会学
梅津順一[ウメツジュンイチ]
1947年生まれ。国際基督教大学卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済思想史。聖学院大学政治経済学部教授
柏岡富英[カシオカトミヒデ]
1948年生まれ。関西学院大学卒業。デューク大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学。京都女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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