出版社内容情報
なぜ第二次世界大戦終結から八〇年近く経ついまも、戦時暴力の物語が小説や映画などを通して生み出され続けているのだろうか――日本と同様に敗戦を経て戦後体制が創出された(西)ドイツで、どのような暴力や犠牲者が記憶・追悼されてきたのかを辿りながら、想起という営みが国家のあり方を規定してきたことを明らかにする。
内容説明
なぜ第二次世界大戦終結から八〇年近く経ついまも、戦時暴力の物語が小説や映画などを通して生み出され続けているのだろうか―。日本と同様に敗戦を経て戦後体制が創出された(西)ドイツで、どのような暴力や犠牲者が記憶・追悼されてきたのかを辿りながら、想起という営みが国家のあり方を規定してきたことを明らかにする。
目次
序章 なぜ戦時暴力は記憶されつづけるのか?
第1章 汚れなき国防軍兵士―戦争体験の記憶
第2章 苦難からの復興―空襲の記憶
第3章 ホロコーストのトランスナショナル化と「ホロコースト・モデル」
第4章 受動的犠牲者としての加害者―戦争体験記憶の構造転換
第5章 克服から犠牲の受容へ―空襲記憶の構造転換
第6章 グローカル化する記憶
終章 “想起の政治学”―創建神話としての暴力
著者等紹介
高橋秀寿[タカハシヒデトシ]
1957年生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。文学博士。立命館大学文学部特任教授。専門はドイツ現代史・現代社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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