点・線・面

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  • サイズ 46判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000240604
  • NDC分類 520
  • Cコード C0052

出版社内容情報

国立競技場の外壁は全国の杉の板で覆われた。今、私たちの目の前にあるのは小さな点や線である――。建築家は風通しのよい物のあり方を求め続けて、木や石、そして土などさまざまな物質との会話を繰り返し、ついに新しい世界の扉を開いた。未来を考えるすべての人のための方法序説。待望の書き下ろし。図版200点収載。

内容説明

トビケラの幼虫は、小さな点のような身近な素材を集めて巣を作る。この虫をまねて、身体のような建築を作れないだろうか。あるいは、日本の伝統木造建築が磨いてきた、細く、移動する線を、今再び取り戻すことはできないだろうか。一枚の布が、テント暮らしを続けるベドウィン達の生命を守っていたように、面の持つしなやかな力を活かせないだろうか。建築家は、自然や歴史、そして量子力学のうちに点・線・面の新しいあり方を探り当てる。木、石、土など、物質と対話を繰り返しながらたどり着いた新たな世界、その扉を開くまで。

目次

方法序説(二〇世紀はヴォリュームの時代;日本建築の線とミースの線 ほか)
点(大きな世界と小さな石ころ;ギリシャからローマへの転換 ほか)
線(コルビュジエのヴォリューム、ミースの線;丹下健三のずれた線 ほか)
面(リートフェルト対クレルク;ミース対リートフェルト ほか)

著者等紹介

隈研吾[クマケンゴ]
1954(昭和29)年、神奈川県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。コロンビア大学建築・都市計画学科客員研究員をつとめた後、90年、隈研吾建築都市設計事務所を設立する。慶應義塾大学大学院、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校にて教鞭をとった後、09年より東京大学大学院教授。初期の主な作品に、水/ガラス(1995年、全米建築家協会ベネディクタス賞受賞)、那珂川町馬頭広重美術館(2000年、村野藤吾賞受賞)などがあるほか、近年注目を集める作品として、V&A・ダンディ(2018年)、国立競技場(2019年)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

68
隈研吾さん。地元の市立図書館を設計されているので、身近に感じている。この本を読んで、あのデザインの意味・意図がわかった。まさしく、木を使い、線を使い、空間を創る。柔らかさというのか、温もりというのか、そんな感じを受けている。そんな建築の方法論などを述べた本。ある意味、哲学書なのかとも思う。2021/09/10

榊原 香織

66
こんなに難しいこと、面白いことを考えて建物を作っているのか。 量子力学まで出てくる。かと思えば、トビゲラやナマコに学んだり。 軽やかさを目指す建築は、空気や水を材料とする。どこまで行くんだろう、この方は。2022/04/17

ころこ

38
思想が建築の隠喩によって組み立てられているため、建築と思想は相性が良いし、社会インフラをつくる建築家が思想を語ることが社会から求められているのだろう。レム・コールハースのS・M・L・XLに代表される発展段階的なボリュームの建築を、点・線・面に漂白された日本的な視線で分解し、著者の仕事の実践が第2章から思想と共に論じられている。第1章は「方法序説」と名付けられた著者のエッセンスだが、言葉が硬い。無理をしているのは明らかだが、建築家がどの様な分野の言葉を近接して考えているのか発見がある。2024/10/08

魚京童!

21
とても示唆に富んでいた。標準化することによって、個性は失われ、同じものができる。それでいて、私はあなたとは違う。そんなことを言い張っている。何ができるのかを証明する手段がなくなり、私は私でなくなった。今後はAIが考えるようになるのだろう。昨日までグーグルに聞いていた。そういうことなんだろう。私が私であることがなくなる。私は私でなくなるのだ。そうしたら私はなんなんだろう。そこに生きる木と同じになってしまう。何が違うのだろうか。何も違わない。世界をどこで見るか。見分けるか。誰が見るのだろうか。ゲシュタルト崩壊2023/04/30

小木ハム

16
日本を代表する建築家の一人である著者は、ボリューム(量塊)を点・線・面に解体して風通しを良くし、人と物、人と環境、人と人をつなぎ直したいと考え、仕事と向き合われているそう。人間は「面」だけの空間にいると自分の位置がわからなくなり不安になる、だから点を配置するというのはなるほどなと思った。だだっ広いだけの部屋って居心地悪いもんね。日本の伝統木造建築の柔軟さについては宮大工の西岡常一さんの本である程度知っていたけど、そもそも地震の多い日本では、そうしなければ生き残ってこれなかった、自然淘汰の結果なのだと思う。2023/07/30

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