チャップリンとヒトラー―メディアとイメージの世界大戦

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チャップリンとヒトラー―メディアとイメージの世界大戦

  • 大野 裕之【著】
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  • 岩波書店(2015/06発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000238861
  • NDC分類 778.233
  • Cコード C0074

出版社内容情報

歴史の中で激突する同年同月生まれの二人の才能と思想。『独裁者』をめぐるメディア戦争へスリリングに迫る。

内容説明

一八八九年四月―二〇世紀の世界で、もっとも愛された男ともっとも憎まれた男が、わずか四日違いで誕生した。やがて、二人の才能と思想は、歴史の流れの中で、巨大なうねりとなって激突する。知られざる資料を駆使し、映画『独裁者』をめぐるメディア戦争の実相をスリリングに描く!

目次

第1章 チャップリンの髭、ヒトラーの髭
第2章 ヒトラーの台頭とチャップリン攻撃
第3章 「チャップリンのナポレオン」―幻の反“独裁者”プロジェクト
第4章 「プロダクション#6」―『独裁者』製作準備
第5章 開戦、そして撮影開始
第6章 演説
第7章 完成―作品分析、公開とその衝撃
第8章 『独裁者』というメディア

著者等紹介

大野裕之[オオノヒロユキ]
1974年大阪府生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科後期博士課程所定単位取得。専攻は映画・演劇・英米文化史。日本チャップリン協会会長、劇作家、映画プロデューサー。劇団とっても便利代表。チャップリン映画祭や日本版DVD、英米のチャップリン関連映画を監修するなど、チャップリン研究家として国際的に活動。チャップリン研究に対して、2006年にイタリア・ポルデノーネ映画祭特別メダル受賞。脚本・プロデュースを手掛けた映画「太秦ライムライト」(2014年)は第13回ニューヨーク・アジア映画祭最優秀観客賞、第18回ファンタジア国際映画祭シュバル・ノワール賞など多くの賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

330
「ヒトラーは小さな男」というイメージは、チャップリンの映画「独裁者」が生んだものだった。実際のヒトラーの身長は175センチ、晩年の体重は100キロを超え、決して「小男」ではなかった。チャップリンは「独裁者」の最後のシーン、6分間の演説を撮影するために、構想1年8か月、シナリオを1000回以上書き直した。結果、このシーンは「フィルムに焼き付けられた平和の祈り」として永遠に刻まれ、ヒトラーは世界から「笑い者」になる。誕生日がたった4日違い、この二人の”天才”を巡る壮大なドラマに圧倒された。2022/06/07

ベイス

109
ヒトラーについてはある程度の知識があった一方で、チャップリンについてはごく基本的なイメージしかなかった。そのためか、また著者がチャップリン研究家であるがゆえか、印象として両者を対等に論じた書ではない。ではなく、チャップリンの驚くべき感性や予見性、リアリティに裏打ちされたヒューマニズムともいうべき屈強な信念を、ヒトラーと対置することでより明確に証明した書だと感じた。特に冒頭とラストの「演説」を比較してこの作品が「時代」と「ストーリー」を超越したという結論は見事。『独裁者』以外の作品も見たくなること必定だろう2024/03/21

Bugsy Malone

84
チャップリンとヒトラーを光と影に見立てた論は今迄にも目にした事はある。しかし本書はヒトラー個人では無く、ナチス・ドイツを含めた各国とチャップリンとの闘いについて『独裁者』制作の過程を辿りながらメディアとイメージというものに焦点を当て説明している。ナチスの愚にもつかない嘲笑、アメリカ、イギリスの及び腰。そんな過酷な状況の中、チャップリンが笑いと魂を込め、こだわり抜いて完成させたメディアとしての『独裁者』。それはヒトラーに、ナチスに、戦争に勝利した。とても、とてもためになりました。2017/09/22

ykmmr (^_^)

67
昔から、僅か4日違いの誕生日。そしてどことなく似ていて、でも実は真逆みたいな2人の関係に興味を持っていた。2人とも、それぞれの分野での『天才』・『カリスマ』である事は間違いないなく、2人とも世の中の事をそれぞれで考えている事もその通りだが、お互いが対岸の思想であるが、その思想をお互いが矜持し、互い違いに刺激し合いながら、それぞれの人生の歴史を映像化し、後世に残した。残酷で悪者扱いされるヒトラーだって1人の人間。『天才』ならではの『覚悟』を持ち、自分のやり方の治世を作って行った。2021/09/17

おさむ

46
同い年で同じちょび髭。この2人が真正面からガチで「闘った」映画「独裁者」。その製作を巡る当時の世界情勢、度重なる圧力、脚本の変遷など内幕を詳細に検証した力作。メディアを使ったイメージ戦で最終的に勝利をおさめたのはチャップリンだった。いま私達が持つヒトラーのイメージは映画のヒンケルのイメージに他ならない。一方、忘れてはならないのは、戦後も根拠ないデマをでっち上げてメディアで叩くナチスのようなやり方が存在していること。いまのトランプ現象もまた同じように見えてなりません。2020/03/15

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