中東・北アフリカの体制崩壊と民主化―MENA市民革命のゆくえ

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  • サイズ A5判/ページ数 320p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000238717
  • NDC分類 302.26
  • Cコード C0031

出版社内容情報

今世界的に注目を集める中東・北アフリカ諸国(MENA)における体制崩壊と民主化について論じる、初の本格的研究。権威主義体制はなぜ長期にわたって存続したのか。チュニジアから始まった市民革命はどこに向かうのか。一連の動きは国際政治にいかなる影響を与えることになるのか。政治学と経済学の知見の基礎の上に地域研究や隣接諸学の蓄積を総合してMENA研究に大きな一石を投じる、地域事情を知悉する著者ならではの労作。

内容説明

世界的に注目を集めるMENA(中東・北アフリカ)諸国における体制崩壊と民主化について包括的に論じた、初の本格的研究。この地域で長期にわたり権威主義体制が存続してきたのはなぜか。チュニジアから始まった市民革命はどこに向かうのか。瞬く間に広がった民主化の動きはどこまで及ぶのか。ヨーロッパの統治・支配の歴史による文化の亀裂や民族間の対立は解決できるのか。国際政治への今後の影響は?政治経済・社会構造について詳細に分析を行い、比較考察を加える。地域事情を知悉する著者の刺激的労作。

目次

第1編 MENAをみる分析視角(MENA諸国のかたち;民主化移行論とは;地域の何が民主化を阻んできたのか)
第2編 北アフリカ諸国比較考察(チュニジア―体制崩壊への軌跡;エジプト―29年の独裁体制の崩壊;アルジェリア―「資源の呪い」、大国のジレンマ;リビア―革命イデオロギーの崩壊と民主化)
第3編 市民革命のゆくえ(「負荷ありし社会」の実現へ向けて)

著者等紹介

福富満久[フクトミミツヒサ]
1972年福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学大学院政治学研究科博士課程修了。フランス国立パリ政治学院国際関係Ph.D.コース修了。パリ政治学院でPh.D.(国際関係学)、早稲田大学で博士号(政治学)を取得。現在、財務省所管財団法人国際金融情報センター中東部兼アフリカ部主任研究員。青山学院大学総合文化政策学部兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ドウ

1
所謂「アラブの春」に関して、中東地域における権威主義の頑強さや民主化移行論など、比較政治学的に論じた本。1~3章に既存の比較政治学の成果・中東地域研究に対する貢献がまとめられていて有用。各論は別に……といった感じ。「アラブの春」はまだ暫定的にも結論を出せるようなテーマではないので、各論を正確に評価はできないけど、2016年段階で見るともう議論が古くなりつつある気がする。2016/09/19

Kenji Suzuya

0
中東の権威主義体制・民主化を巡る議論が網羅的に紹介されている。これらをすべて自分でも網羅して越えていかなければならないと思うと壁は高く厚いのを実感する。  ところでこの本はそういった他の研究者の業績の紹介ばかりであり、筆者独自の見解や研究意義というものはあまり見られない。その点から、研究としては未だ不十分であると言わざるをえないだろう。2012/08/04

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