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知識革命の系譜学―古代オリエントから17世紀科学革命まで

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  • サイズ B6判/ページ数 235,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000238267
  • NDC分類 002
  • Cコード C0010

出版社内容情報

知の変容を告げる出来事―ギリシア的知の奇跡と科学革命の知識論上の意義を文明史のスケールで考察する.17世紀まで支配した認識の構造を明らかにし,科学革命の新しい像を描く.20世紀の知的転回に連なる,変容の系譜学.

内容説明

本書では、古代オリエントから17世紀科学革命へ。壮大な視野をもって、近代科学的認識構造の成立とその背景を捉えようとする。20世紀における知の転回の、哲学的・論理学的意味を照らし出すために。仮説を立て、それを実験によって検証する。近代科学の仮説演繹的推論方法が成り立つための条件とは何だったのか。世界の神話的記述から因果的説明の努力へ、聖俗に二分された秩序を前提とする説明から、地上世界の定量的に安定したシステムの発見へ。アリストテレスによって定式を与えられ、以後二千年にわたって支配することになる正統的知識観の成立と崩壊の過程を、説明概念と論証方法の変容に焦点を合わせて記述する。世俗化、均質な時空観、不確定な未来の解読への指向といった近代知識論の要件が、一つ一つ立ち現れてくる。

目次

序章 技術・知識・科学
第1章 未来指向の知―古代メソポタミアの知の系譜
第2章 技術とギリシア的知の奇跡―古代エジプトの実用の知と古代ギリシアの自然哲学
第3章 過去指向の知―古典期ギリシアの正統的知識観の成立
第4章 知の体系化と非正統的知識―ヘレニズム・ローマ時代の「天文学/占星術」「医術/呪術」
第5章 知のヴェクトル変換―古典知の崩壊過程 西欧中世から一七世紀へ
終章 一七世紀以後

著者等紹介

大出晁[オオイデアキラ]
1926年生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒業。専攻、哲学・論理学。慶応義塾大学名誉教授。創価大学名誉教授
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