想起のトポグラフィー―ホロコーストの記憶と空間実践

個数:
電子版価格
¥3,960
  • 電子版あり

想起のトポグラフィー―ホロコーストの記憶と空間実践

  • ウェブストアに18冊在庫がございます。(2025年12月30日 01時47分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 280p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000237499
  • NDC分類 234.074
  • Cコード C3022

出版社内容情報

自国の負の過去をなぜ/どのように想起するのか―― 壁崩壊後のベルリンに誕生した、ナチズムの記憶を新たに刻むミュージアム、記念碑、パブリックアートの数々。「ヴォイド=空隙」が散りばめられたこの否定的風景に、集合的記憶を開こうとした人々の挑戦の軌跡を読み解く。ベルリンという記憶の都市(ムネモトープ)の案内書。


【目次】

 序 論 想起のトポグラフィー
  1 「集合的記憶」論の視座
  2 「集合的記憶」のメディアとしての空間
  3 「トポグラフィカル」な実践としての「想起の空間」

Ⅰ ミュージアムと歴史の叙法

 第1章 ドイツ歴史博物館──再統一ドイツの「ナショナル・ヒストリー」
  1 設立の経緯
   ベルリン州から連邦のプロジェクトに
   一九八〇年代の西ドイツにおける「歴史」をめぐる対立
   ミュージアムの設立から開館まで
  2 一九八七年の実現しなかった基本構想
  3 ドイツ歴史博物館の常設展
   クロノロジーの骨格
   オリジナルのモノとの自由な対話
  4 「ナショナル・ヒストリー」の可視化
   「歴史」という叙法
   象徴装置としての展示空間
   「ヨーロッパ」の物語

 第2章 ベルリン・ユダヤ博物館──「希望のマトリックス」
  1 設立の経緯
   発 端
  「統合モデル」と一九八八年のコンペ
  ベルリン州立のミュージアムから連邦立のミュージアムへ
  2 JMBの建築表現
   常設展示室へのアプローチ
   「ヴォイド」
  3 ミュージアムと都市の記憶
   ──オスナブリュック、ドレスデン、ベルリン

 第3章 「加害者の場所」──テロルのトポグラフィー
  1 場所の歴史
  2 現在のテロルのトポグラフィー
   展示資料館
   ゲレンデの造成
   展示資料館内の常設展
  3 テロルのトポグラフィーの展示思想
   場所の定義──「加害者の場所」
   場所の保存──「都市の開いた傷」
   トポグラフィカル・アプローチ
   ドキュメンタリー・アプローチ
  4 スティグマとしての「開いた傷」

Ⅱ モニュメント

 第4章 カウンターモニュメント
  1 一九世紀と二〇世紀のドイツの国民的記念碑
   戦勝記念塔(一八七三年除幕)
   キフホイザー・ヴィルヘルム皇帝記念碑(一八九六年除幕、九七年完成)
   諸国民会戦記念碑(一九一三年除幕)
   「記念碑的壮大さへの衝動」
  2 カウンターモニュメント
   ハールブルク反ファシズム警鐘碑(一九八六年除幕)
   アシュロットの泉(一九八七年除幕)
   「二一四六個の石」──反人種主義警鐘碑(一九九三年序幕)
   「図書館」(一九九五年序幕)
   カウンターモニュメントの方法論的転回
  3 公共空間に遍在する「ヴォイド」
   「傷」のイコン
   代理表象(教義)ではなく自由な参加(多義性)
  4 「閉じた想起」から「開かれた想起」の形へ

 第5章 

内容説明

〈ヴォイド=空隙〉が語る犠牲者の不在―日常の風景に刻まれた記憶の痕跡。壁崩壊後のベルリンに生まれた、ナチズムの記憶を刻むミュージアム、記念碑、パブリックアート。類ない記憶の共同化の試みを、文化論・都市論の視点から読み解く。当事者不在の時代に、負の記憶をどう継承するか。「想起の文化」の可能性を問う。気鋭の研究者による必読の一冊。

目次

序論 想起のトポグラフィー
1 ミュージアムと歴史の叙法(ドイツ歴史博物館―再統一ドイツの「ナショナル・ヒストリー」;ベルリン・ユダヤ博物館―「希望のマトリックス」;「加害者の場所」―テロルのトポグラフィー)
2 モニュメント(カウンターモニュメント;ホロコースト記念碑―中心の「ヴォイド」)
3 街並みの中で(「周辺」の試み;「躓きの石」―草の根の想起のプロジェクト)
結び 記憶を開く―ある別様の「私たち」へ

著者等紹介

安川晴基[ヤスカワハルキ]
名古屋大学大学院人文学研究科准教授。博士(文学)。専攻はドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品