ソヴィエト・デモクラシー―非自由主義的民主主義下の「自由」な日常

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ソヴィエト・デモクラシー―非自由主義的民主主義下の「自由」な日常

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  • サイズ 46判/ページ数 282p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000237482
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0022

出版社内容情報

非民主主義的な全体主義国家だったと言われるソ連は、デモクラシー(人民の権力)を重視し、人びとから寄せられる膨大な数の陳情・意見に真剣に向き合っていた。体制に容認された自由と政権の目を盗んで得た「自由」をも謳歌していた人びとの日常を一次史料から丹念に再構成し、ソ連型民主主義の実態に迫る意欲作。

内容説明

一般的には非民主主義的な全体主義国家だったと言われるソ連は、西側諸国の「自由主義」は否定したが、デモクラシー(人民の権力)をなにより重視していた。人々の生活に全面的な責任を負っていた党には日々膨大な陳情や意見が寄せられ、当局はそれらに真剣に向きあうことで人民との「対話」を模索し続けた。体制に容認された自由だけでなく政権の目を盗んで得た「自由」をも謳歌していた人々の日常を一次史料から丹念に再構成し、ソ連型民主主義の実態に迫る意欲作。

目次

第1章 ソヴィエト民主主義とは何か(「リベラル」でないデモクラシー;本書の対象時期;理念を実現する努力;ソヴィエト民主主義における選挙)
第2章 公認された自由は実現されたか(憲法が保障した自由;公的回路を通じた「対話」;全人民討議による「対話」;勤労集団による参加)
第3章 日常生活における自由と「自由」(「過度の容寛さ」という「リベラリズム」;「寄生的生活様式」;自由と「自由」の結合―サークル、ロック、ジーンズ;職場における「自由」;愚行をする「自由」;神の名における「自由」)
第4章 「偽りの平穏」(社会秩序維持の努力と限界;自由時間の増加と違法行為;「見せかけの平穏」と「自由」)
終章 ソ連における民主主義と自由(「ぬるま湯性」と「自由」;体制に対する人々の意識と態度;ソヴィエト民主主義の「遺産」)

著者等紹介

松戸清裕[マツドキヨヒロ]
1967年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。北海学園大学法学部教授。ソ連史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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BLACK無糖好き

19
ソ連型の民主主義とは何だったのかを改めて振り返る。ソ連では西側諸国のような「自由主義」は否定されるが、人々は限られた領域での「自由」を享受したり行使したりしていた。また、人々は不満や要望を国家機関や党機関に伝えることも認められていて、人々と政権の間に擬似的な「対話」が行なわれていた。厳格に中央集権化された統制国家というイメージがある半面、かなりの「ユルさ」が内在していたことが見て取れる。他方で、本書ではあまり触れられていないが、人々の提案や要望を汲み取る努力と汚職との関係性は気になるところ。2025/03/06

KW

1
政府頑張ってる。これは政治の民主主義と経済の社会主義の分離ではなく、経済も政治も同一のテーブルで語った、ソ連型民主主義としたため、経済に対する国民の声を聞いて解決するという構造になってる(革命で作られたので、国民の声大事)。頑張らないといけない設計であった。構造的に女性の権利獲得は積極的に行う要素の一つであった。ペレストロイカ以前に国民の不満爆発ではなく、物資は足りないものの横流しなどで適応してる面もあった。労働時間も短く、ぬるま湯感も伺える。 平等であろうとした時に、ルール逸脱の罰則がどんどん厳しくなる2024/09/07

Go Extreme

1
ソヴィエト民主主義とは: リベラルでないデモクラシー ルソーの思想と社会主義的民主主義 理念を実現する努力 女性解放・代議員の努力 代議員の苦労と不満 自由は実現されたか: 全人民討議・対話 市民の権利と自由の重要な保障 勤労集団による参加 日常生活における自由と「自由」 過度の寛容さというリベラリズム 寄生的生活様式 自由の結合―サークル、ロック、ジーンズ 偽りの平穏: 社会秩序維持 自由時間の増加と違法行為 見せかけの平穏と自由 ソ連における民主主義と自由: ぬるま湯性と自由 ソヴィエト民主主義の遺産2024/08/20

horada

0
****2025/02/16

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