内容説明
漢詩を真に理解することは難しい。まして「対句の名手」、南宋の陸游の詩である。平仄の罠をようやく抜けたかと思えば、漢語の意味をつい日本語で考えてつまずく。道程は遠いが、練達の一海師匠に導かれて若い研究者たちの挑戦は続く。師匠と弟子が交わす関西弁での問答のなかに、漢詩を理解し深く読み味わうためのすべてのコツが詰まっている。
目次
故郷は楽し
詩を作るには
墓まいり
晩春に感じた事
小舟に乗って
引っ越して来たい
小舟に泊まる
酔生夢死
わが骨相は
夕暮の眺め
老農の仲間
晩秋あれこれ
自由の身
居眠り天国
夕暮の酒盛
著者等紹介
一海知義[イッカイトモヨシ]
神戸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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