内容説明
二〇〇五年一月、朝日新聞がNHKの番組の改変に政治家が関与していたという記事を掲載、そこから二大組織の「大喧嘩」に発展した。そこで問われたことは何だったのか。膨大な資料や取材に基づき徹底検証し直す。さらに、朝日・武富士事件、テレビ局の新聞系列化の弊害、新聞販売制度の闇、地上デジタル放送開始への懸念、待ったなしのNHKの経営改革など、組織メディアをめぐる諸問題を取り上げ、その権力監視機能がいかに衰えてしまっているかを追及。志あるジャーナリズム再生の道筋を探る。
目次
序章 「NHK VS 朝日」問題の再検討がなぜ必要なのか
第1章 政治介入と「番組改変」の真実―二〇〇一年一月、何が起こったのか
第2章 腰砕けになった朝日新聞―なぜひるんだのか
第3章 他メディアはどう報じたか
第4章 ここまで来ていた組織の劣化
第5章 迷走する放送改革・進まない新聞改革
第6章 政治権力と組織ジャーナリズム
終章 メディアは、なぜここまで蝕まれたのか
著者等紹介
川崎泰資[カワサキヤスシ]
1934年生まれ。東京大学文学部卒業。NHK政治部、ボン支局長、放送文化研究所主任研究員、甲府放送局長、会長室審議委員等を経て、2005年3月まで椙山女学園大学教授。現在は、学校法人椙山女学園理事、参与
柴田鉄治[シバタテツジ]
1935年生まれ。東京大学理学部卒業。朝日新聞社社会部、福島支局長、論説委員、科学部長、社会部長、出版局長、論説主幹代理、総研センター所長、朝日カルチャーセンター社長、国際基督教大学客員教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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