出版社内容情報
歴史小説・華麗なるルネサンス歴程.豪華公ロレンツォ,フィチーノ,ボッティチェルリら,15世紀フィレンツェの精神の回廊をゆく.呪術への耽溺,魔女との逃避行を経て,やがて自由の蒼穹へと脱出する,天才ピコの魂の遍歴.
内容説明
時は、15世紀後半のフィレンツェ。豪華公ロレンツォ、プラトン主義者フィチーノ、ボッティチェッリ、ポリツィアーノ、サヴォナローラ、ミケランジェロら、芸術と思想の巨星たちがつくる精神の回廊をゆく。コンスタンティノポリス陥落と、コロンブスによる新大陸発見にはさまれた31年間の魂の遍歴―ヨーロッパが、まさにヨーロッパたらんとする転換期の壮大な思想のドラマがここにある。ルネサンス人文主義の礎をすえた天才ピコ・デッラ・ミランドラの波瀾の生涯を描く。
著者等紹介
バリリエ,エティエンヌ[バリリエ,エティエンヌ][Barilier,Etienne]
1947年、ローザンヌ生まれ。スイス・ロマンス語圏文学の旗手として、70年代初頭より活躍する。歴史に取材し、その時代の「精神の現在」を捉えようとする歴史文学の作品が多い。ローザンヌ大学において博士号取得。78年、小説『トリスタンの犬』でプリ・ドヌール文学賞受賞。80年、小説『プラハ』でランベール賞受賞。カミュ、サルトル論をはじめ、評論活動も旺盛で、78年、『アルバン・ベルク』によってメイラン賞を、96年には、その批評活動に対してヨーロッパ評論賞を贈られている
桂芳樹[カツラヨシキ]
1932年生まれ。専攻、ルネサンス思想史。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。名古屋大学、筑波大学でオリエント・ヨーロッパ思想史を担当した
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松本直哉