蒼穹のかなたに〈1〉―ピコ・デッラ・ミランドラとルネサンスの物語

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000237055
  • NDC分類 953
  • Cコード C0022

出版社内容情報

歴史小説・華麗なるルネサンス歴程.豪華公ロレンツォ,フィチーノ,ボッティチェルリら,15世紀フィレンツェの精神の回廊をゆく.呪術への耽溺,魔女との逃避行を経て,やがて自由の蒼穹へと脱出する,天才ピコの魂の遍歴.

内容説明

時は、15世紀後半のフィレンツェ。豪華公ロレンツォ、プラトン主義者フィチーノ、ボッティチェッリ、ポリツィアーノ、サヴォナローラ、ミケランジェロら、芸術と思想の巨星たちがつくる精神の回廊をゆく。コンスタンティノポリス陥落と、コロンブスによる新大陸発見にはさまれた31年間の魂の遍歴―ヨーロッパが、まさにヨーロッパたらんとする転換期の壮大な思想のドラマがここにある。ルネサンス人文主義の礎をすえた天才ピコ・デッラ・ミランドラの波瀾の生涯を描く。

著者等紹介

バリリエ,エティエンヌ[バリリエ,エティエンヌ][Barilier,Etienne]
1947年、ローザンヌ生まれ。スイス・ロマンス語圏文学の旗手として、70年代初頭より活躍する。歴史に取材し、その時代の「精神の現在」を捉えようとする歴史文学の作品が多い。ローザンヌ大学において博士号取得。78年、小説『トリスタンの犬』でプリ・ドヌール文学賞受賞。80年、小説『プラハ』でランベール賞受賞。カミュ、サルトル論をはじめ、評論活動も旺盛で、78年、『アルバン・ベルク』によってメイラン賞を、96年には、その批評活動に対してヨーロッパ評論賞を贈られている

桂芳樹[カツラヨシキ]
1932年生まれ。専攻、ルネサンス思想史。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。名古屋大学、筑波大学でオリエント・ヨーロッパ思想史を担当した
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感想・レビュー

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松本直哉

26
青年貴族ピコ・デラ・ミランドラの目からみた15世紀末のフィレンツェはなんと光輝と優雅と知的興奮に満ちていたことか。アリストテレスとスコラ哲学に没頭していた彼は、コンスタンチノープル陥落後亡命した文人の齎したプラトン主義、それを奉じて謎めいた秘儀を行うフィチーノに戸惑いを隠せない。しかしそこから両者の融合と止揚を夢見て、真なるものの探求と美なるものへの憧れが両立可能なことを身をもって示そうとする。ボッティチェッリやサヴォナローラやメディチ家のロレンツォも登場して、未知への予感と崩壊の兆しを孕んだ時代を描く2022/12/30

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