世界史の構造

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  • サイズ B6判/ページ数 504p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000236935
  • NDC分類 304
  • Cコード C0010

出版社内容情報

世界史の全過程を交換様式の観点から根本的にとらえ直し、人類社会の秘められた次元を浮かび上がらせた本書は、私たちに未来への想像力と実践への信頼を回復させるだろう。理念的であることがそのまま現実的である稀有の思索。

内容説明

資本=ネーション=国家が世界を覆い尽くした現在、私たちはどんな未来も構想し得ないでいる。しかし本書は、世界史を交換様式の観点から根本的にとらえ直し、人類社会の秘められた次元を浮かび上がらせることで、私たちの前に未来に対する想像力と実践の領域を切り開いて見せた。『トランスクリティーク』以後十余年の思索の到達点。

目次

序説 交換様式論
第1部 ミニ世界システム(氏族社会への移行;定住革命;贈与と呪術)
第2部 世界=帝国(国家の起源;国家;世界貨幣;世界帝国;普遍宗教)
第3部 近代世界システム(世界=帝国と世界=経済;近代国家;産業資本;ネーション;アソシエーショニズム)
第4部 現在と未来(世界資本主義の段階と反復;世界共和国へ)

著者等紹介

柄谷行人[カラタニコウジン]
1941年生まれ。評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

非日常口

20
宇野を素地として発展させてる柄谷行人。ネーション(国民)/国家/資本/アソシエーションの4象限から世界史へアプローチ。民営化が官より目的合理性があるように見えるのは資本の論理を目的にしているためで官僚システムを企業が採用してることに変わりはない。国の代表は対外のため。ヒト/モノという資源に終わりが見え始め、技術革新もパクリ安くなった現在。帝国主義は弱肉強食だとあったが、新自由主義の中、明治を舞台にした「るろうに剣心」が映画化されたことの意味とは。2014/10/07

扉のこちら側

10
初読。難解だった。世界史を根本的にとらえ直し、未来に対する想像力と実践を考える本。2012/12/01

ふるい

9
一週間ほどかけて読了。こういった系統の本は読み慣れていないので理解が難しい箇所もあったが、新鮮に感じて面白かった。カント、ヘーゲル、そしてマルクスなどの思想哲学を軸に、資本=ネーション=国家の発生と歴史を辿りながら、資本・国家の支配を超える新たな世界システムの可能性を探る。カントの思想に則ると、WWⅠ、Ⅱの後に国際連盟、国際連合が成立したように、国家間の緊密な連帯を実現するのは戦争によるものだ、ということになるけれども…。資本主義って実際終わりが近いのかなぁ。2019/09/13

koji

8
「哲学の起源」を読んでいる時に、「世界史の構造」を先に読まないと「哲学の起源」は理解できないと思ったので手に取りましたが、結局1ヵ月かかって序章と最終章(世界共和国へ)だけ読んで図書館に返却しました。これは、読みかけのI.ウォーラーステインの「近代世界システムⅡ」を読み込まないといけないと思ったからです。こうして、哲学は連環していきます。40代の終わり頃から、案内人として木田元やら佐藤優やら松岡正剛やら(敬称略)を手掛かりに、哲学・宗教の読み返しをしていますが、柄谷行人も、その一人に加わりそうです。2013/06/15

イボンヌ

7
分厚いし難解だし。でも、第4部第2章からヒントが書かれているように思います。2017/02/22

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