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世界中のアフリカへ行こう―「旅する文化」のガイドブック

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  • サイズ B6判/ページ数 177,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000236829
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0036

内容説明

かつてアフリカの人びとは、奴隷航路という負のルートに乗り、海を越えて散らばっていった。しかし彼らの文化の生命力は失われることなく、行った先々で根づき、姿を変えて、今なお世界中を旅している。アフリカ大陸からアメリカ大陸、カリブ海地域、ヨーロッパ、そして日本。世界中に広がり動きつづける「アフリカ」の今をうつしだす、新しい「文化のガイドブック」の誕生。

目次

1 アフリカ点描―継承されるもの、変化するもの(呪術 旅する魔法―変容しつづけるアフリカの呪術;物語 南アフリカへの机上の旅―朗誦し、語り、書くこと;教育 キプシギスの成年式と学校教育;新植民地主義 コンゴはどうして貧しいか―新植民地主義とアフリカの未来)
2 ディアスポラ・アフリカ案内―旅する文化の軌跡(食物 アフロ・アメリカの旅―大西洋を移動したもの;音楽 混交への回帰/脱出―音楽を通して黒人ディアスポラのルーツを再想像する;ダンス 腰が語る―アフリカから世界へ、そしてアフリカへ;文学 黒いイギリス―ブラック・ブリティッシュ文学の旅;スタイル 「アフリカ」が旅するとき―ヒップホップにはじまって)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

秋 眉雄

24
呪術、物語、教育、新植民地主義、食べ物、音楽、ダンス、文学、スタイル。それらが大西洋を行ったり来たりする、旅をする。ヨーロッパに、アメリカ大陸に或いは世界中に当たり前に溢れているアフリカがある一方で、アフリカがあたかも発祥の地であるような気がしているものが実は、他所から逆に入ってきたというものもあったりして実に驚きます。執筆陣も多彩で『ガイドブック』としての拡がりを感じました。コンゴ生まれのカトリック宣教師で隠れ切支丹の研究者が語る新植民地主義!2020/04/17

サアベドラ

16
アフリカ大陸内外のアフリカ社会・文化に関するエッセイ9本を収めた本。2009年刊。著者は社会学者、文学者、人類学者など。前半ではアフリカ、後半でアフリカ外の各トピックを扱う。具体的には、前半では西部・中部アフリカの呪術、南アフリカの文学、ケニアの伝統教育など、後半ではアフリカと中南米の食文化、ジャマイカの音楽文化、イギリスの黒人文学、西アフリカ発祥の腰振りダンスなど。カリブや南米の黒人文化に関する本かと思って手にとったら、それを扱っているのは全体の半分ぐらい。まあ内容自体は悪くはないのだが。2019/08/25

kuukazoo

4
奴隷貿易、植民地支配によってアフリカの人々は分断され海を越えてちりぢりとなったが、彼らの文化的遺伝子は先々で混ざり合い、姿を変え生き残り、世界的規模で影響を与えている。彼らの辿ってきた過酷な歴史と今も差別や貧困や飢えや暴力に晒されながら生きている複雑な現状は痛ましいどころではないのだが、同時にその逞しい異種混交性、雑食性が世界を変えた。新大陸起源のトウモロコシがヨーロッパを経てアフリカで主食として普及したことも初めて知った。2015/06/17

ビシャカナ

0
アフリカ大陸と両アメリカ大陸を黒人の顔に見立てた表紙がユニークだが、主な内容も、その地域とカリブ諸国を取り上げている。そして様々なジャンルの執筆陣によって、扱うテーマも怪しげな呪術や知られざる風習から、ダンスやヒップホップなど身近なものまで多種多様だ。ただ中には観念的で分かりにくいものもあった。だが今まで知らなかった世界や、感嘆するような考え方や見解に満ちており、アフリカをよく知らない自分には驚くことばかりでもっと知りたくなった。本文中の「アフリカだからこそできることがある」という言葉が強く残った。2013/05/05

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