内容説明
戦場とされた東南アジアの人びとに深い傷跡を残したアジア・太平洋戦争。戦後の国民統合の契機となった戦争経験は、現在の東南アジアの国ぐにでどのように記憶されているのか―各地に残る記念碑や博物館の展示から浮かび上がる戦争の記憶と向き合いながら、ナショナル・ヒストリーを超える新しい歴史認識のあり方を考える。
目次
序章
第1章 シンガポール―多民族国家形成のための教訓
第2章 マレーシア―つぎの世代に繋ぐ記憶と忘却
第3章 インドネシア―西カリマンタン(ボルネオ)の歴史のなかの虐殺
第4章 タイ―観光資源としての戦争遺跡
第5章 ミャンマー(ビルマ)―語られない日本の占領
第6章 フィリピン―アメリカと日本のはざまで
終章 ポスト戦後の歴史認識
著者等紹介
早瀬晋三[ハヤセシンゾウ]
1955年生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。西豪州マードック大学Ph.D。現在大阪市立大学教授。主要著書に『海域イスラーム社会の歴史―ミンダナオ・エスノヒストリー』(岩波書店、2003年、第20回「大平正芳記念賞」受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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