出版社内容情報
作家・城山三郎は二〇〇七年三月に亡くなった。その著作は多数にのぼるが、一貫して流れるテーマは「組織と人間」の関わりの追求、組織の中で個人がどんな志を抱き、悩み、何を貫き通そうとしたかであった。一七歳で志願した海軍での体験を原点とする城山文学の志を、初期エッセイ、対談、親しい人々の描く城山像などから伝える。
内容説明
作家・城山三郎は二〇〇七年三月に亡くなった。その著作は多数にのぼるが、一貫して流れているテーマは「組織と人間」の関わりの追求―組織の中で個人がどんな志を抱き、悩み、何を貫き通そうとしたかであった。十七歳で志願した海軍での理不尽な体験を原点とし、組織にがんじがらめにされない「言論の自由」にこだわり続けて決してぶれる事のなかった城山文学の志が、初期エッセイ、対談、親しい人々の描く城山像などから浮かび上がる。
目次
第1部 城山三郎の原点(歴史・文学・組織・人間;天皇制への対決;社会を描かぬ社会小説―三島由紀夫『絹と明察』をめぐって;「夢」に生きた軍人石原莞爾―『黄沙の楽土』を読む;本の有難さ;一兵士に徹した生涯)
第2部 城山三郎という人間(作品の背骨に「取材」の精神;昭和二年生れの眼差し;らしからぬ男、計らわぬ男;城山三郎は、なによりも仏師である「絶対に形の崩れない男」)
第3部 城山三郎からのメッセージ(まともなことが言えない恐怖;父親が読む教育論;会社人間の終焉;小説とノンフィクションの境界を超えて;「平成ニッポン」を大いに叱る)
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、郷里での高校教員生活を経て、経済誌編集長に。82年に評論家として独立。『週刊金曜日』発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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