城山三郎の遺志

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000234412
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

作家・城山三郎は二〇〇七年三月に亡くなった。その著作は多数にのぼるが、一貫して流れるテーマは「組織と人間」の関わりの追求、組織の中で個人がどんな志を抱き、悩み、何を貫き通そうとしたかであった。一七歳で志願した海軍での体験を原点とする城山文学の志を、初期エッセイ、対談、親しい人々の描く城山像などから伝える。

内容説明

作家・城山三郎は二〇〇七年三月に亡くなった。その著作は多数にのぼるが、一貫して流れているテーマは「組織と人間」の関わりの追求―組織の中で個人がどんな志を抱き、悩み、何を貫き通そうとしたかであった。十七歳で志願した海軍での理不尽な体験を原点とし、組織にがんじがらめにされない「言論の自由」にこだわり続けて決してぶれる事のなかった城山文学の志が、初期エッセイ、対談、親しい人々の描く城山像などから浮かび上がる。

目次

第1部 城山三郎の原点(歴史・文学・組織・人間;天皇制への対決;社会を描かぬ社会小説―三島由紀夫『絹と明察』をめぐって;「夢」に生きた軍人石原莞爾―『黄沙の楽土』を読む;本の有難さ;一兵士に徹した生涯)
第2部 城山三郎という人間(作品の背骨に「取材」の精神;昭和二年生れの眼差し;らしからぬ男、計らわぬ男;城山三郎は、なによりも仏師である「絶対に形の崩れない男」)
第3部 城山三郎からのメッセージ(まともなことが言えない恐怖;父親が読む教育論;会社人間の終焉;小説とノンフィクションの境界を超えて;「平成ニッポン」を大いに叱る)

著者等紹介

佐高信[サタカマコト]
1945年山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、郷里での高校教員生活を経て、経済誌編集長に。82年に評論家として独立。『週刊金曜日』発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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河副ときわ

1
P.4「歴史の怖さ気ままさへの不信」にて、東京のいいところはいい展覧会やいい芝居をやっていること、とある。まったくその通り。ビルの上から東京を見下ろせば人の密度で息がつまる。そこら中に博物館やら何やらがあるから徒歩の単位ならすこぶる楽しい。中身だけど会社の話が多い。まともなことが言えない恐怖。まともなことが言えない時代を知っているからか。フィクションとノンフィクションの違いというのも面白い。2013/09/21

ゆうた

0
3.5 城山との対談等、城山三郎現代の若者について、それは腹の立つことも多いでふけれども、若者というのは時代の児ですからね、そういう時代がそういう若者を生むということだと思います。ただ作家には一方で、そう人間は変わるものではないという認識がある。本田はわが子を会社に入れてないが、親として子供のためにしてやれる事は、富を残すことでも城を築くことでもない。おまえのオヤジはひどいやつだったと言われぬようにすることだけだ、トヨタには厳しい目。2022/01/05

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