宗教史の発見―宗教学と近代

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 359,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000234122
  • NDC分類 161.2
  • Cコード C0014

内容説明

名づけえない非合理的なるものは、克服された「未開」ではない。それは「生の事実」として、私たちの足下をも洗っている。宗教を語る言葉と方法に、近代的な精神の危機を読み解いてゆく。生きられた思想としての「宗教学の歴史」叙述の試み。

目次

宗教哲学から宗教史へ
未知の文化の解読
諸言語が語るヨーロッパ初期宗教史
近代文明における原始宗教の現存
供犠 あらゆる社会的義務の根源
呪術 文明の奥底に潜む脅威の王国
古代ギリシア宗教に映し出された生の無窮性
救済宗教の生産的力
宗教史の再構成とその諸モデル
宗教史に由来する分業社会の社会道徳
脱呪術化という偉大なる宗教史的過程
自己体験としての宗教
宗教史叙述が映し出している近代化

著者等紹介

キッペンベルク,ハンス・G.[キッペンベルク,ハンスG.][Kippenberg,Hans G.]
1939年生まれ。現代ドイツを代表する宗教学者の一人。ブレーメン大学を定年後、現在、エアフルト大学マックス・ウェーバー研究所にてフェローを勤める。ドイツ宗教(史)学協会会長。個別宗教史から宗教史論・宗教社会学まで、その研究領域は多岐にわたる

月本昭男[ツキモトアキオ]
1948年生まれ。専攻、旧約聖書学・古代オリエント学。立教大学文学部教授

渡辺学[ワタナベマナブ]
1956年生まれ。専攻、宗教学、心理学思想。南山大学総合政策学部教授

久保田浩[クボタヒロシ]
1965年生まれ。専攻、宗教学・宗教史、比較宗教学、ドイツ地域研究。テュービンゲン大学文化学部日本文化研究所専任研究員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岩崎俊

0
途切れ途切れに読んでしまったこともあり、理解不足となってしまった。しかし、ゆっくり読み返していくことで、何が論じられているか、読めるようになっているので、手元に置き、繰り返し読んでいこうと思う。2014/02/06

せみ

0
同時に宗教哲学でない宗教学は存在しない、というテーゼをもとに、これまでに偉大な学者たちが宗教と宗教史をどのように見つめてきたかが詳細に論じられます。宗教史・宗教学そのものが近代化の産物であり、人間が近代化と向き合うことによって得た経験が、宗教の意味を規定してきた。その結果、宗教史は近代から零れ落ちたものについて語っていたのですが、それはつまり近代について語っていたということになります。本書はそのような点をふまえつつ重要な宗教研究者の学説を振り返りつつ、すくい上げるべきものをすくい上げようという良著です。2012/02/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1303702
  • ご注意事項

最近チェックした商品