無意識の形成物〈下〉

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  • サイズ A5判/ページ数 398p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000234115
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C0011

内容説明

機知が、文学が、臨床が、精神分析と言語の関係を鮮やかに照らし出す。ラカンを「ラカン」にした思考の現場。

目次

ファルスのシニフィアンス(欲望と享楽;少女とファルス;理想の記章;欲望の諸定式 ほか)
神経症の臨床と治療における欲望と要求の弁証法(肉屋の女房の夢;「静かな水」の夢;“他者”の欲望;強迫症者とその欲望 ほか)

著者等紹介

ラカン,ジャック[ラカン,ジャック][Lacan,Jacques]
1901‐1981。フランスの精神分析家。パリに生まれ、パリ大学で精神医学を修め、主にパラノイアを研究。第二次大戦後、フロイト理論をラディカルに展開し、有名な「鏡像段階論」をはじめとする自我や無意識の構造主義的探究によって、精神の科学に新たなる地平を拓いた。1964年にはパリ・フロイト派を創設し、その後のフランス精神分析の隆盛に決定的な役割を果たす。その思想活動は哲学・社会学・文学・言語論・記号論などにも広範な影響を及ぼした

佐々木孝次[ササキタカツグ]
1938年生まれ。専修大学文学部教授

原和之[ハラカズユキ]
1967年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科助教授

川崎惣一[カワサキソウイチ]
1971年生まれ。城西国際大学福祉総合学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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またの名

11
リミッターを解除したかのようにこれまでと段違いの濃い理論を繰り広げる。他者から得られる最高の快感として何かを求めても、それが親でもないし親に承認される自分でもないと気づいた子どもは、他者を求めるのではなく他者が欲望しているよく分からない「あれ」を欲望することに行き着かざるを得ないと議論。その人がヒステリーなら欲望に関して自分と同じ問題を抱えていると感じ取った他者に同一化し、あらゆる欲望の問いに共鳴する。強迫症なら欲望に接近しようとするや、同じような欲望をもったライバルの登場と欲望の消滅に見舞われるという。2017/03/03

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