出版社内容情報
折口信夫が,作歌に添えた筆名は戒名であった.巨人が自ら葬ることで詩人たりえた出来事とは-出自と形成にまつわる謎に迫る.歌と小説を読み,聖と俗,学問と創作,短詩型と自由律の狭間で,折口が格闘した日本近代の逆説を発掘.
内容説明
折口信夫の筆名は法名・戒名であった。詩と散文、創作と学問、聖と俗のはざまに秘された恋―折口は、何を葬ることで詩人たり得たのか。巨人の形成にまつわる謎に迫る。
目次
1 法名
2 歌集
3 恋
4 順礼
5 旅
6 母
7 大阪
8 父と子
9 死者
10 短歌の宿命