蕉風復興運動と蕪村

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  • サイズ A5判/ページ数 375,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000233460
  • NDC分類 911.34
  • Cコード C3392

出版社内容情報

18世紀後半,「情」への認識の深まりは人間性に富んだ元禄期文学再興の気運をもたらし,文壇一般の動向として広まってゆく.俳諧においては蕪村に達成をみるこの文芸上の一大革新運動を社会的基盤を視野にいれて考察する.

内容説明

本書は、蕪村を中心にして、十八世紀後半の俳諧に考察を加えたものである。ほぼ半世紀にわたる期間とはいえ、論述の多くを、安永・天明期(1772‐88)にあてている。

目次

第1章 蕉風復興運動の二潮流―運動の基本構造
第2章 蝶夢を扶けた人々―運動の地方的基盤
第3章 郊外散策の流行―新しい場としての自然
第4章 拾い子と蕉門俳諧―共通理念としての“情”
第5章 「我」の情の承認―二元的な主客の生成
第6章 「世」に対する「我」―麦水の主我意識
第7章 “思いやる心”(想像)の発達―二元的な主客の合一
第8章 春帖に見る夜半亭一門の文芸的変容
第9章 蕪村一派と地方系蕉門の交流―とくに樗良をめぐって
第10章 蕪村の手法の特性―“趣向の料としての実情”

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