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出版社内容情報
「生き残ったら共にディナーを」.1994年9月,バルト海で起きた戦後ヨーロッパ最大の海難事故から生還した著者と1女性は,船上の約束の故にメディアの標的とされ,恋物語が捏造された.その稀有な体験の記録.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tai65
2
星4・52017/12/21
yos
2
その日エストニアを発った船は、翌朝には入港するはずであった。日常生活の延長線上で起きた惨劇に、人々は大きなショックを受けた。この手記は、惨劇からわずか半年で書かれた、貴重な生還の記録である。多くの同胞が死んでしまった中で自分が生き残った意味、生と死について、著者は煩悶し続けた。事故から立ち直るときに著者を支えたのは、人間に対する強烈な肯定感だった。著者は人間は善の存在であると心から断言する。それを読んだ時、涙が出そうになった。この人はなんと特異な体験を生き延びたのだろうとしみじみと思ったのである。2008/08/17
やん
1
エストニア号沈没、覚えてますか。2015/08/03
runorio
1
物質的なものに僕は価値を置かない。何かを達成し、体験すること、自分で行動することが人生を充実させるのだ。カネやモノはときには手段にはなるが、僕が最終的に求めているものではない。2012/07/27
rincororin09
0
漂流モノはたくさん読んでるが、これは救出後の話にウエイトがかかっている点で異質。痛烈なマスコミ批判。しかし、マスコミのあり方については、今も何も変わっていないと思う・・・。2016/11/26