残傷の音―「アジア・政治・アート」の未来へ

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  • サイズ A5判/ページ数 232p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000230261
  • NDC分類 704
  • Cコード C0010

内容説明

二〇〇七年、沖縄・佐喜眞美術館「沖縄戦の図」の前で繰り広げられたピアノ、芝居、絵、映像、織物などのアート作品。それは、アジアの人々の言葉にならない苦難の記憶と死者への応答だった。未知の政治を思考する出会いの記録。

目次

死を死なせないこと
音の輪郭―高橋悠治の音楽とイトー・ターリの身体パフォーマンスを繋ぐ場所
沖縄で響くリズム、ズレるリズム
皮膚と反復
石の声―表現行為と回復する力
影の東アジア―沖縄、台湾、そして朝鮮
残されたやわらかな部分で―「黙認浜」の物語り(山城知佳子『OKINAWA COMPLEX Vol.1‐浦添市イノバの海』を観る)
水の身体―三角州から島へ、「霊・性」をめぐって
繰りかえしと語りのしぐさをかたちにする
記憶されない死
呉夏枝と琴仙姫の作品における「ポストメモリー」
彼女の語りと身体―琴仙姫の映像作品をめぐって

著者等紹介

李静和[リジョンファ]
成蹊大学法学部教授。韓国済州島生まれ。1988年来日(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カレーリーフ

0
入手はけっこう前。この本、アート実演のDVDついてて、その重厚なパンフと思うとお買い得。まったくもって痛ましくも美しい題名。詩人たちが政治を語り、歴史を唱える。

mugi

0
済州島は地続きで、私の生活圏からは、沖縄よりももしかしてずっと近かった。しかしその先にはやっぱり沖縄も続いていた。そんなふうに私の感覚は、この本を通して書き換えられた。しかし、身近だから、ではなくても、遠くても、なんでそれは私には遠く感じられるのか、その遠近感はなんなのか、遠いのか近いのか、アートや詩や映画を見ながら、自分なりに考えてみたいと思った。

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