在日義勇兵帰還せず―朝鮮戦争秘史

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000230186
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

内容説明

朝鮮戦争勃発の年、一九五〇年の秋、自ら志願して戦場に赴いた在日韓国人青年たちがいた。独立して間もない祖国を守りたい一心から志願した彼らであったが、全六四二名のうち一三五名が戦死・消息不明、二四二名が日本政府から再入国を拒絶され、家族の待つ日本へ帰還できたのは、わずか三分の一に過ぎなかった―。在日という特殊な立場ゆえに、時代背景と国際政治に翻弄された義勇兵たちの運命を描くノンフィクション。

目次

第1章 在日学徒義勇軍の誕生
第2章 仁川上陸作戦と義勇兵
第3章 幻の独立三・一歩兵大隊
第4章 惨劇の戦場
第5章 富平からの日本帰還
第6章 韓国軍に編入された義勇兵
第7章 日本帰還を阻まれて
第8章 進まぬ帰還交渉
第9章 韓国にとり残された人々
第10章 「北送阻止工作隊」の顛末

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

臓物ちゃん

8
タイトル通り朝鮮戦争に参戦した在日コリアンたちの物語なんだけど、これがまぁ鬼畜展開の目白押し。義勇軍として激戦を生き延びたものの給与は出ないし日本にも帰れないし職もない、ようやく職について貧しいながらも慎ましく暮らしていたら韓国政府から工作員になって日本の赤十字社爆破してこいという指示が…波瀾万丈すぎる。北朝鮮が「地上の楽園」と呼ばれるまでの経緯も書かれていて、これはもう仕方ないなぁとすら思ってしまうほど過酷。李承晩はホントに酷ぇよ。かつて日本だった土地で起きた、もうひとつの戦後史。2015/04/17

がんぞ

5
不意打ち開戦の日曜日6.25には「撃退できた」と嘘ッ八報道したが、三日で首都は陥落し、国連の侵略非難決議はあったが米軍は参戦していない6.29に民団に「義勇軍受付所」が開所され「20日間に大阪本部だけでも6万人もの応募があった、適齢期は2万人(大阪毎日新聞)」「大ぼらを吹いたとしか考えられない。この数字は在日同胞の男子適齢期人数に匹敵するが、内に北朝鮮系の朝連が4万人いた」/ソ連の援助と偽将軍の権威に頼る恐怖体制との相違を明らかにするため必要な戦争?/その後の運命の過酷さは中世の“子供十字軍”に匹敵する…2019/08/05

補充兵

3
いろいろ新鮮だった。韓国語を話せない在日義勇兵が日本兵と思われて国際問題化していたとか知らなかった。あと当たり前だけれど韓国軍には将校だけでなく下士官兵にも旧日本軍出身者がそれなりにいたんだなあと。2016/01/29

takao

2
ふむ2023/12/03

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