内容説明
この星は、私の星じゃない―。1970年代初頭、田中美津の思いに多くの女たちが共感し、日本のウーマンリブが始まった。リブの旗揚げから半世紀を経たいま、その胸中に去来するものは?30年以上にわたって鍼灸師の仕事を続ける傍ら、東日本大震災、永田洋子の死、相次ぐ子どもの虐待などをめぐって折々に紡いできた言葉を、この1冊に編む。
目次
1 震災後を生きる(生きてなきゃ、笑えないんです。;生き延びていくということ;いまここの「いのち」を生きる(聞き手 千田有紀))
2 いのちを見つめて(猫と暮らす;子どもの虐待を生む悲しい不条理―「女の幸せは男しだい」という思い込みの罠;この子は一目で私がわかったんだよ)
3 ここにいる私(“ここに居る女”から;女でありすぎた彼女―永田洋子死刑囚の死に;女たちよ、笑いと生命力あふれる「ムネハダケ」た存在に;「リブ」は何を変えたのか(聞き手 千田有紀))
4 女たちとの対話―未来を掴んだ女たち(聞き手 北原みのり、上野千鶴子)
5 またいつか、どこかで―往復書簡 人が変わっていくということ(田中美津、伊藤比呂美)
著者等紹介
田中美津[タナカミツ]
1943年、東京都文京区生まれ。1970年代初頭に始まったウーマンリブを牽引。1975年の国際婦人年世界会議をきっかけにメキシコに渡り、4年半暮らす。帰国後、鍼灸師となり、82年治療院「れらはるせ」を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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