出版社内容情報
有名な古典を使って考えるやさしい哲学入門。2では、プラトン、カント、ロールズなどで社会について考える。
内容説明
「岩波高校」(架空)の生徒たちのなにげない日常会話のなかで浮かび上がる問いをもとに、古今東西の古典の一節を読むことを通じて少しだけ深く考える。各章の要点のまとめや読書案内も役に立つ。気軽に読みすすめ楽しみながら思考の「筋力」をアップさせる哲学入門。
目次
1 災いを生きる(なぜ豪雪とともに生きるのだろう―鈴木牧之『北越雪譜』;どんなにつらいときにも生きる意味を見いだせるのか―フランクル『夜と霧』;水俣病の苦しみとはどういうものか―石牟礼道子『苦海浄土』 ほか)
2 正義を生きる(不正をはたらく人には不正を仕返してもよいか―プラトン『クリトン』;神のもとで人びとは何を正義と考えるのだろうか―『クルアーン(コーラン)』
どんな考え方でも尊重しなければいけないのか―ロック『寛容についての書簡』 ほか)
3 自由を生きる(「自由な競争」とはどんな競争だろうか―スミス『国富論』『道徳感情論』;世の中の流れは個人の努力とは無関係に進むものなのか―ヘーゲル『歴史哲学』;自由って本当に大事なの?―ミル『自由論』 ほか)
著者等紹介
直江清隆[ナオエキヨタカ]
1960年生まれ。東北大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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