出版社内容情報
有名な古典を使って考える哲学入門。1では、モンテーニュ、アリストテレス、デカルトなどで人間を考える。
内容説明
「岩波高校」(架空)の生徒たちのなにげない日常会話のなかで浮かび上がる問いをもとに、古今東西の古典の一節を読むことを通じて少しだけ深く考える。各章の要点のまとめや読書案内も役に立つ。気軽に読みすすめ楽しみながら思考の「筋力」をアップさせる哲学入門。
目次
1 友情と愛について―導入(友だちをつくるってどういうこと?;「愛」って自然な感情なんじゃないの?;「オオカミ少年」を信じることは間違いか?)
2 生きるうえで大切なこと(なぜダイエットはうまくいかないの?―アリストテレス『ニコマコス倫理学』;人の「罪」とは何だろうか―新約聖書『ルカによる福音書』;本当の自分はどこにいるのだろうか―ナーガールジュナ(龍樹)『中論』 ほか)
3 確かなこととは何だろう(ネットの情報はどれくらい信じられるのか―ベーコン『ノヴム・オルガヌム』;そもそも本当に確かなことってあるの?―モンテーニュ『エセー』とデカルト『省察』;私とあなたはその言葉を同じ意味で使っているのか―ウィトゲンシュタイン『青色本』『哲学探究』 ほか)
著者等紹介
直江清隆[ナオエキヨタカ]
1960年生まれ。東北大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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団塊シニア
20
「年をとるってどういうこと」に注目して読んだ、高齢者は職場や学校など社会的制約が他の世代に比べて小さい分、幸福感が他の世代より大きいということが多くの研究で証明されてるというのは意外だった。2019/09/03
石ころ
2
荘子がわりとしっくりくる。2017/01/12
huyukawa
1
高校生でこのレベルの話をするのか。驚きである。もしも高校で倫理をとっていたら今頃はもう少し生き方が違っていたのではないかと考えるレベル。勉強になった。2018/03/18
redhotkick
1
高校生向けということだが、なかなか良問が揃っている。2巻目があるようなので楽しみ2017/09/27
武蔵野大学読書部
1
大学図書館にて。いろんな思想家の中で荘子が一番しっくりきた。(好)2017/01/12