内容説明
闘い、行動し続ければ世の中は必ず変わる。―崔昌華(一九三〇‐九五)は、在日韓国人・朝鮮人の人権獲得のために、語り、書き、祈り、奔り続けた。日本の植民地支配と朝鮮戦争下での激動の少年~青年時代、苦難のすえの渡日、「金嬉老事件」での命がけの犯人説得、名前の民族語音読みを求めてのNHK提訴、家族とともに闘った指紋押捺拒否…。書き下ろしによる決定版評伝。東アジアの現代史を奔り抜けた数奇な生涯を初めて描く、傑作ノンフィクション。
目次
第1章 ディアスポラ
第2章 転生
第3章 エクソダス
第4章 わが名はチォエ・チャンホア
第5章 指紋
第6章 終わりなき闘い
著者等紹介
田中伸尚[タナカノブマサ]
1941年東京生まれ。慶應義塾大学卒。朝日新聞記者を経て、ノンフィクション作家。『ドキュメント 憲法を獲得する人びと』(岩波書店)で第8回平和・協同ジャーナリスト基金賞。明治の大逆事件から100年後の遺族らを追ったノンフィクション『大逆事件―死と生の群像』(岩波書店)で第59回日本エッセイスト・クラブ賞。個人の自由と国家の関係を問う著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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