出版社内容情報
江戸東京たてもの園は,行政評価で「事業の抜本的な見直しが必要」とされ,閉園の危機に立たされる.そこで著者は,地域の人々と連携して,さまざまなアイデアを出し合い,園を再生させていった.これまでの公共ミュージアムのありかたを問い直し,新しい形のミュージアムとしての「コミュニティ・ミュージアム」を提唱し,実現させてゆく.
内容説明
いまミュージアムのあり方を問い直す。
目次
第1章 漂流するミュージアム―閉園の危機
第2章 地域が支えるミュージアム―再生への糸口
第3章 対話と連携のミュージアム―社会との絆づくり
第4章 知を分かち合うミュージアム―再生への道
第5章 コミュニティ・ミュージアムへ―制度のあり方を問う
終章 アート・コミュニティをめざして―「とびらプロジェクト」
著者等紹介
佐々木秀彦[ササキヒデヒコ]
1968年東京生まれ。東京都美術館学芸員・交流係長。ミュージアム論・文化資源論。東京外国語大学卒業、東京学芸大学大学院修了(教育学修士)。江戸東京博物館、江戸東京たてもの園、東京都歴史文化財団事務局を経て現職。日本博物館協会棚橋賞、日本ミュージアム・マネージメント学会賞、全日本博物館学会奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うみ
0
<ミュージアム>を<学校>に読み替えても,うなずけることがたくさん。しくみにのっかってるだけじゃなくて,中の人間がどんな志を持って動いていくか。だけども,ミュージアムの方がその必要性を世間により訴えないといけないたいへんさがあるなぁ。今度の研修会,たてもの園でやるから,このあたりのお話も伺えたらいいのだけど。こういった博物館の活動を教員にも知ってほしいと思うの。そして,そのうえで一緒にどんなことができるのかを考えたい。2013/06/09
shm
0
単なる博物館でまちおこし話だけではなく、学芸員資格や大学・大学院での教育にまで踏み込む。同じ学芸員の肩書でも研究職と事務職が両方存在するとの由。2013/05/26
Tadashi_N
0
志のしっかりしたミュージアムが、もっと増えればよいのに…2013/04/27
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