ことばを使いこなすイギリスの社会

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000228688
  • NDC分類 375.893
  • Cコード C0037

内容説明

イギリスの社会は、さまざまな民族、階層からなる個人同士がしのぎを削る、たいへんシビアで緊張感の高い社会だ。その中で軋轢を生まず、よりよく暮らしていくためには、互いに適切なコミュニケーションをとるよう努力を怠らないことが不可欠である。本書では学校現場やさまざまなメディア、職場でのことばの扱われ方やことばをめぐる密度の高い議論、家庭や地域での言語環境、ことばに関するリサーチや多様な提言を、日英の比較研究を交えて具体的に紹介する。日本でも「国語力」というレベルを超えて、ことばを使いこなす力は、より重要なものになってくることが明らかである現在、日本語をめぐる議論にも貴重な視座を提供するに違いない。

目次

第1章 多民族社会・階層社会の建前と本音(はっきりとした上下関係、シビアな雇用関係、しかし対等な言語;多様性、平等、敬意―建前の「平等」と本音の「差別」 ほか)
第2章 教育現場でのことばの扱われ方(「英語」の絶対的優位とますます強まる「国語教育」への要求;授業中の話すことへの「革命的」変化 ほか)
第3章 “2B?NT2B?”―ことばをめぐるメディアの動き(「本はめったに読まない」発言の波紋;Lockwood Arives@Wuth Hites.D’yer fancy ’im?―ケータイのことば、テレビタレントたちの話し方 ほか)
第4章 家庭で話されることば、隣人・友人たちが使うことば(幼少期に培われる必要のある社会的スキルと言語スキル;ことばの発達に不可欠な大人と子どものインタラクション ほか)
第5章 生きるためのことば(A Language for Life)―言語研究者からみたことばの役割(イギリスの問題は特殊な「国内問題」なのか;ウォッチドッグたちの警告―「抜粋ばかり読んで一冊を読み通すスタミナがなくなった…」 ほか)

著者等紹介

山本麻子[ヤマモトアサコ]
前橋市出身。津田塾大学英文科卒業。お茶の水女子大学修士課程修了。1979年に渡米し、1981年ボストン大学教育学部大学院TESOLコース修了。その後1986年より在英国。1992年レディング大学言語学科でPh.D.を取得し、現在レディング大学研究調査官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yraurb

1
よく言われるイギリス的面倒臭さやイギリスのルール作りの上手さについて、何故そういう国民性を獲得したかの一端が見える本。同じ島国でありながら日本とは真逆の対人交渉プロトコルを組み上げたのが面白い。2015/11/19

lazylazy

0
読むなら断然『ことばを鍛えるイギリスの教育』。これは中々の良書。だがその二番煎じとも言える本書はただの説教臭いおしゃべりでしかない。2010/10/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/660085
  • ご注意事項

最近チェックした商品