出版社内容情報
若い世代、中高年、女性・・・。非正社員として直面していること、パート、アルバイト、契約社員、派遣、請負等の現状を多角的に描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
19
2007年刊。1995年の日本経団連による『新時代の「日本的経営」』という報告書に言及しながら、不況を乗り越えるにあたり、正社員をリストラしながら、非正規社員を積極的に雇用することで人件費を浮かせて儲けようとする企業が増えていると警鐘を鳴らす。女性の非正規が多いのは、国民年金第3号被保険者制度等が女性を扶養の範囲内で働くように仕向けるような仕組みになっているからだ、という説は定説であるが、改めて勉強になった。しかし、20年余り経過して女性の半数以上が非正規なのだから、暗澹たる気持ちになりますね。2024/10/23
kinkin
13
この本が出版されたのは2005年。それから9年の間に非正規雇用は増加を続け、格差社会化がより顕著になっている。団塊世代の退職の後、企業は一層非正規雇用を進めていくのではないか、日本経済が回復傾向という状況とは 裏腹に、若者のフリーターの増加とそれに伴う経済的な困窮から消費の減少、婚姻の減少からもたらせられる少子化。これからの日本はどこへ向かうのか不透明さが残る。国全体で、真剣に取り組む時期であると感じた。2014/02/13
Riopapa
4
非正社員は安すぎて、正社員は忙しすぎる。あまりにもバランスの悪い現代の企業の雇用形態。日本は経済のファンダメンタルがしっかりしているというが、これで30年後、50年後は大丈夫なのだろうか。2012/12/12
Jagrass03
4
この手の書物を定期的に読んで危機感を持続させないと……と思って読んだ。登録型派遣は過去に自分もやって死にたくなったので、その項は読むのが辛かった。2011/11/28
takao
2
ふむ2023/06/23