内容説明
北京の呉家に浣、炎、清源の三兄弟がいた。末弟の呉清源は戦前に来日し昭和囲碁界にその名を響かせるが、祖国との戦争に身を引き裂かれる。日本の大学を出て満州国官吏となった長兄・呉浣は、終戦前夜に台湾に渡るが公職に就けず、アメリカで生涯を終えた。次兄・呉炎は抗日戦争を戦い共産党に入党し、大学教授となる。時代に翻弄された三兄弟を通して日中百年を描くノンフィクション。
目次
第1章 春宵一刻
第2章 烈日赫赫
第3章 疾風怒涛
第4章 一陽来復
著者等紹介
桐山桂一[キリヤマケイイチ]
1959年、岐阜県生まれ。同志社大学文学部卒。中日新聞社に入社し、東京新聞(中日新聞東京本社)で、事件遊軍キャップ、司法キャップ、特別報道部デスクなどを経て、社会部記者。総合研究開発機構(NIRA)の政策研究『個族化社会のネットワーク形式』で特別研究員
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