構造改革と日本経済

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  • サイズ B6判/ページ数 170p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000228367
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0033

出版社内容情報

「失われた10年」の本質は「需要不足」であると喝破した著者が,日本経済の現状への鋭い分析と提言により,「将来への不安」を払拭し,イノベーションと需要創出の好循環に支えられた新たな経済社会への道筋を示す.

内容説明

前著『転換期の日本経済』で「失われた一〇年」を分析し、その本質は「需要不足」であると喝破した著者は現在、経済財政諮問会議民間議員としてまさに「構造改革」の中心にいる。本書では一九九八年以降の日本経済の状況に鋭い分析のメスをいれ、巷間いわれる「構造改革=サプライ・サイド・ポリシー」ではなく、「ディマンド・サイド」の重要性を一貫して主張し、イノベーションと需要創出の好循環に支えられた新たな経済社会への道筋を示すべく、政策提言を行う。

目次

第1章 日本経済の現状(失業;デフレーション ほか)
第2章 なぜ一〇年は失われたのか?(需要か供給か?;不良債権処理の遅れ ほか)
第3章 経済成長の源泉(少子高齢化と経済成長;技術進歩と需要)
第4章 構造改革とは何か?(需要創出型の構造改革;構造改革は「弱者」の切り捨てか?)
第5章 何をなすべきか?(成長は必要か?;「不安」を打ち消す―経済再建の大前提 ほか)

著者等紹介

吉川洋[ヨシカワヒロシ]
1951年生まれ。74年東京大学経済学部卒業後、イェール大学大学院に進む(Ph.D.)。ニューヨーク州立大学、大阪大学を経て、現在東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授、内閣府経済財政諮問会議民間議員。専攻はマクロ経済学。主な著書に、『マクロ経済学研究』(東京大学出版会、1984年、日経・経済図書文化賞、サントリー学芸賞)、『日本経済とマクロ経済学』(東洋経済新報社、1992年、エコノミスト賞)、『転換期の日本経済』(岩波書店、1999年、読売・吉野作造賞)など
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