出版社内容情報
「スピリチュアルなもの」への高い関心が現代日本社会の大きな特徴の一つである,とするドイツの日本文化研究者が,現代日本文学を主な題材に,様々な社会現象と文化メディアに拡散する霊性志向の潮流を批判的かつ精緻に解読・分析.日本人の「自己オリエンタリズム」にも鋭く迫り,その自己理解に新鮮な揺さぶりをかける.
内容説明
「スピリチュアルなもの」への高い関心が現代日本社会の大きな特徴の一つである、とするドイツの日本文化研究者が、現代日本文学を主な題材に、様々な社会現象と文化メディアに拡散する霊性志向の潮流を批判的かつ精緻に解読・分析。日本人の「自己オリエンタリズム」にも鋭く迫り、その自己理解に新鮮な揺さぶりをかける。
目次
プロローグ 「日本病院」
第1章 問題領域への導入
第2章 現代日本における「スピリチュアル言説」―その参画者、テーマ、および構造と位置づけの問題
第3章 遠藤周作―イエスあるいは「アジア的スピリチュアリティ」?
第4章 大江健三郎―神秘主義、千年王国論、癒し
第5章 フォークロアとしての宗教―森の隠遁者、放浪僧、地方の「スピリチュアリティ」
第6章 グローバルな現代文化のなかの「新しいスピリチュアリティ」
補遺
著者等紹介
ゲーパルト,リゼット[ゲーパルト,リゼット][Gebhardt,Lisette]
1963年生まれ。フランクフルト・ゲーテ大学文化言語学部日本文化学科教授。主な研究領域は日本近現代文学、現代日本文化
深澤英隆[フカサワヒデタカ]
1956年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科教授。宗教学専攻
飛鳥井雅友[アスカイマサトモ]
1962年生まれ。翻訳業。京都大学ほか非常勤講師。ドイツ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。