内容説明
本書では、多国籍企業による直接投資の拡大、生産技術の国際的移転、知的財産権の保護などの市場制度の違いがもたらす直接投資・技術移転への影響、フラグメンテーション(国際的規模での生産工程間の分業)やアウトソーシングがもたらす産業内・企業内貿易の拡大といった現代の国際貿易に特徴的に見られる変化を対象に、詳細なミクロデータを活用して実証分析を行った。現代の国際貿易のメカニズムを明らかにした貴重な研究成果である。
目次
1 直接投資と多国籍企業(直接投資の特徴;直接投資と企業特性;グローバル企業の研究開発;直接投資と立地選択)
2 技術移転(イノベーション・技術移転と貿易;東アジアの経済発展と技術移転;知的財産権の保護と技術移転;知的財産権の保護と貿易・現地生産;特許制度とグローバル研究開発)
3 フラグメンテーションと国際貿易(フラグメンテーションとアウトソーシング;工程間分業と産業内貿易;東アジアの垂直的産業内貿易)
著者等紹介
若杉隆平[ワカスギリュウヘイ]
1947年生まれ。東京大学経済学部卒。通商産業省入省。イェール大学大学院、信州大学助教授、横浜国立大学教授を経て、2004年慶應義塾大学経済学部教授、2007年から京都大学経済研究所教授・慶應義塾大学経済学部客員教授。経済学博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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