出版社内容情報
あたかも掌を指すように物語の展開する王朝の世界を明らめながら，源氏の多様な味わいと面白さの核心を捉えて自在に論じる．愛読者歴60年，また女房として宮中に上がった著者ならではの端々まで目の通った源氏入門！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海（ふたみ）
9
皇女という身分、男女の衣裳、結婚制度、和歌の贈答、女房たちの眼差し、源氏の読まれ方等々。あたかも掌を指すように物語の展開する王朝の世界を明らめて、源氏の多様な味わいと面白さのあり様の核心を捉えて自在に論じる。愛読者歴60年、幼い日に女房として宮中に上がった著者ならではの端々まで目の通ったユニークな1冊。2023/06/03
Waka
0
良書。岩佐美代子先生の図書なので安心感はもともとあったが、やはり良書だった。講義の書き起こしという形で、優しい語り口。お茶目さも見える。謙虚さは通常運転。こういう大人になりたい、と岩佐先生の文章に触れるたびに思いを強くする。2023/02/05
