熊楠さん、世界を歩く。―冒険と学問のマンダラへ

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熊楠さん、世界を歩く。―冒険と学問のマンダラへ

  • 松居 竜五【著】
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  • 岩波書店(2024/03発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 226p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000226493
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

幼い頃から和歌山の森と図鑑に遊び、アメリカでの学生生活やキューバでの冒険旅行後に渡英。大英博物館に通いつめ、帰国後は粘菌などの研究や、故郷の森の保護運動で知られる南方熊楠。残された豊富な一次資料から、「楽しさ」に満ちたその生涯を再現し、天才・奇才として捉えられがちな熊楠像を覆す、画期的評伝!

内容説明

幼い頃から和歌山の森と図鑑に遊び、アメリカでの学生生活やキューバでの冒険旅行後に渡英。大英博物館に通いつめ、帰国後は粘菌などの研究や、故郷の森の保護運動で知られる南方熊楠。残された豊富な一次資料から「楽しさ」に満ちたその生涯を、現代語訳を交えた軽快な文章で再現し、天才・奇才として捉えられがちな熊楠像を覆す、画期的評伝。

目次

第1部 熊楠さん、図鑑の世界に目覚める(「神童クマグス」、江戸の図鑑に夢中になる;『和漢三才図会』を生涯の友とする;図鑑をフォークロアとして読み替える;博物学をこころざし、ダーウィンの進化論に驚嘆する;新時代の上野で動物園と博物館に通う)
第2部 熊楠さん、世界の森をかけめぐる(アメリカに向かう船上でワニについて聞く;サンフランシスコでニワトリの鳴き声に悩まされる;森と湖に囲まれたアナーバーで人生について考える;ミシガン大学博物館で奇妙な動物の〓製を観察する;フロリダ、キューバへの冒険の旅に出る)
第3部 熊楠さん、生きものを見つめる(ロンドン動物園で生命に対する思策を深める;ピーター・ラビットの作者とニアミスする;那智の森の奥深くへわけ入る;「南方マンダラ」の構想からエコロジー思想にたどり着く;昭和天皇との出会い。そして田辺で生涯を終える)

著者等紹介

松居竜五[マツイリュウゴ]
1964年京都府生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。論文博士(学術)。東京大学教養学部留学生担当講師、ケンブリッジ大学客員研究員などを経て、現在、龍谷大学国際学部教授、南方熊楠顕彰館館長。著書に『南方熊楠、一切智の夢』(朝日新聞社。小泉八雲賞奨励賞受賞)、『南方熊楠―複眼の学問構想』(慶應義塾大学出版会。角川財団学芸賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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26
図鑑好きが高じて本草学などの東洋の教養を身に着けていた少年が、青年期に(明治維新の大転換で)西洋の科学や思想に触れ、学問の世界に目覚めていく過程が、研究者の手によって平明に、かつ順序良く紹介されている伝記本。要所要所で熊楠が残した文章を挟むが、現代文に変換されているので読みやすく理解が進んだ。なんとなく知っているつもりでいた南方熊楠の功績のみならず、その人となりが分かって面白かった。喧嘩っぱやい人だったらしく、それではとても宮仕えはできなかっただろうし、あのような幅広い研究にも手を広げられなかっただろう。2024/09/01

えも

22
熊楠研究者で南方熊楠顕彰館の館長が、天才で奇人と言われた熊楠の研究者としての生涯を、一次資料をもとに実証的に描き起こしている▼それは当時としてはとても理知的で、和洋に通じつつも、ひたすら宇宙の「楽しさ」を求めた熊楠の姿だった▼とはいえ、なんとも面白かったのは、この人が熊楠の日記を「ボクは◯◯と思ったんだ」みたいな文体で勝手に現代語訳していること。これによって、熊楠がえらく身近な人に感じられ、彼の考え方もよく理解できた(ような気がする)のだ。2024/09/09

そうび

4
著者が熊楠さんの研究者なので、安定した内容となっている。博物学の仕組みや明治のヨーロッパの雰囲気など、写真資料を豊富に用いて紹介している。熊楠さんは面白い人だけど、身近にいたら付き合いが大変だろうな、とも思う。2024/07/29

Qfwfq

3
図鑑少年の成れの果て(勿論のことイイ意味で!!)の、あの“知の巨人”熊楠さんの生涯を、奇をてらわない平易な語り口で描く、とても好感が持てる評伝。強烈な性格や桁外れの天才っぷりに目が行きがちな熊楠さんが、近所のちょっと変わったおじさん、っつうくらい身近に感じられるようになってくる、“学ぶ”と言うことの楽しさに満ち満ちた一冊。 中でも、出自や風貌(笑)は違えど、熊楠さんの一つ年上で没年も二年後だったというビアトリクス・ポターとは、生涯の根本となる部分がかなり重なっていたというエピソード。シビれたなぁ。2024/07/18

吉日なり

3
南方熊楠に関する内外のいろいろな書物や論文、書簡から、平易な言葉でかの人となりを語り尽くしている。学問とは、学問への姿勢はかくあるべし、と考えさせられた。南方マンダラ、私自身、偶然や縁あって多数の線が交錯する萃点で学ばせてもらえていると感じることがあり、強く共感させられた。2024/06/26

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