出版社内容情報
幼い頃から和歌山の森と図鑑に遊び、アメリカでの学生生活やキューバでの冒険旅行後に渡英。大英博物館に通いつめ、帰国後は粘菌などの研究や、故郷の森の保護運動で知られる南方熊楠。残された豊富な一次資料から、「楽しさ」に満ちたその生涯を再現し、天才・奇才として捉えられがちな熊楠像を覆す、画期的評伝!
内容説明
幼い頃から和歌山の森と図鑑に遊び、アメリカでの学生生活やキューバでの冒険旅行後に渡英。大英博物館に通いつめ、帰国後は粘菌などの研究や、故郷の森の保護運動で知られる南方熊楠。残された豊富な一次資料から「楽しさ」に満ちたその生涯を、現代語訳を交えた軽快な文章で再現し、天才・奇才として捉えられがちな熊楠像を覆す、画期的評伝。
目次
第1部 熊楠さん、図鑑の世界に目覚める(「神童クマグス」、江戸の図鑑に夢中になる;『和漢三才図会』を生涯の友とする;図鑑をフォークロアとして読み替える;博物学をこころざし、ダーウィンの進化論に驚嘆する;新時代の上野で動物園と博物館に通う)
第2部 熊楠さん、世界の森をかけめぐる(アメリカに向かう船上でワニについて聞く;サンフランシスコでニワトリの鳴き声に悩まされる;森と湖に囲まれたアナーバーで人生について考える;ミシガン大学博物館で奇妙な動物の〓製を観察する;フロリダ、キューバへの冒険の旅に出る)
第3部 熊楠さん、生きものを見つめる(ロンドン動物園で生命に対する思策を深める;ピーター・ラビットの作者とニアミスする;那智の森の奥深くへわけ入る;「南方マンダラ」の構想からエコロジー思想にたどり着く;昭和天皇との出会い。そして田辺で生涯を終える)
著者等紹介
松居竜五[マツイリュウゴ]
1964年京都府生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。論文博士(学術)。東京大学教養学部留学生担当講師、ケンブリッジ大学客員研究員などを経て、現在、龍谷大学国際学部教授、南方熊楠顕彰館館長。著書に『南方熊楠、一切智の夢』(朝日新聞社。小泉八雲賞奨励賞受賞)、『南方熊楠―複眼の学問構想』(慶應義塾大学出版会。角川財団学芸賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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