軍部と民衆統合―日清戦争から満州事変期まで

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  • サイズ A5判/ページ数 272p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000226240
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0021

内容説明

軍部はいかなる問題意識で国民を動員していったのか。本書は、日本近代史の根幹に関わるこの主題に関わり、軍部の政治勢力化の過程と国民組織化の動態を、第一次史料を駆使しつつ先駆的に解明してきた著者の遺著である。とりわけ日清・日露戦争を画期とした日本帝国主義成立期における軍部の政治勢力化のダイナミズムを考察した点、総力戦体制構築に向けて軍部による国民精神動員が、在郷軍人会や青年団等に依拠しながら進められたプロセスを明らかにした点で、その学問的意義は今も失われていない。

目次

第1章 日本帝国主義成立期の軍部
第2章 二箇師団増設問題と軍部
第3章 辛亥革命と日本の対応
第4章 第一次世界大戦・ロシア革命・米騒動
第5章 総力戦準備と国民統合
第6章 満州事変と国民統合への道
補章 明治初期の建軍構想
あとがきにかえて―おくればせの私の近現代史研究

著者等紹介

由井正臣[ユイマサオミ]
1933年‐2008年。元早稲田大学名誉教授。長野県生まれ。1956年早稲田大学第一文学部史学科国史専修卒業。国会図書館勤務、駒沢大学助教授を経て、1973年早稲田大学文学部助教授。1978年早稲田大学教授に就任し、2003年3月定年退職。専攻=日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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