出版社内容情報
アジア通貨危機,ロシア危機とヘッジファンドLTCMの破綻…一国の経済パフォーマンスの悪化,市場の不安定性が世界規模で伝染する今日,金融自由化の利益とコストを見据え,国際金融市場の監視と規制を提言する.
内容説明
1997年のアジア通貨危機、98年のロシア危機、ヘッジファンドLTCMの破綻…国際的な金融の自由化は必ず利益をもたらすという前提はもはや崩れた。今日、一経済主体のリスク管理の失敗が一国経済のパフォーマンスの悪化、市場の不安定性を招き、それが世界規模で伝染する。金融の自由化による利益とコストを見据え、国際金融市場の監視と規制、そのための国際機関の必要性を提言する。
目次
第1章 リスクの民営化
第2章 資本市場の自由化と世界経済のパフォーマンス
第3章 為替レートと資本規制
第4章 新しい金融秩序と先進国
第5章 新しい金融秩序と発展途上国
第6章 グローバルな規制を求めて
第7章 世界金融機関
著者等紹介
イートウェル,ジョン・L.[イートウェル,ジョンL.][Eatwell,John L.]
1945年生まれ。ケンブリッジ大学卒業後、ハーバード大学でPh.D.取得。85年から92年までニール・キノック労働党党首の経済顧問、92年上院議員、97年よりケンブリッジ大学クィーンズ・カレッジ学寮長
テイラー,ランス・J.[テイラー,ランスJ.][Taylor,Lance J.]
1940年生まれ。カリフォルニア工科大学卒業後、68年にハーバード大学でPh.D.取得、ハーバード大学、MITを経て、93年からはニュースクール大学(ニューヨーク)教授および同大学の経済政策分析センター長
岩本武和[イワモトタケカズ]
1957年生まれ。88年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了、現在京都大学大学院経済学研究科教授。専攻は国際経済学
伊豆久[イズヒサシ]
1962年生まれ。91年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了、現在日本証券経済研究所大阪研究所主任研究員。専攻は国際金融論
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