虐待 - 沈黙を破った母親たち

虐待 - 沈黙を破った母親たち

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000225038
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

なぜ親たちは,子どもの心を傷つけ,暴力をふるうのか.家庭という密室で深く静かに進行する子どもの虐待.沈黙を破り,語り始めた母たち4人の心の軌跡と家族の闇を描き出した衝撃のルポルタージュ.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まいこ

5
虐待をしてしまう4人の母親たちの内省や語り、振り返り。それぞれが被虐待児だったり機能不全家族に育っていたりするが、殴る蹴るの暴力ではない心理的虐待、きれいな虐待の場合は特に、自分がされたことに無自覚なまま次世代に連鎖させてしまうケースは多いんだろうな。母親との境界がないまま大人になって自立に失敗したという4人目の母親の語りに共感した。子どもを寝かしつけた後で一人で「宴会」(過食やアルコールなど)をやってしまうというエピソードも、子どもはいないけど、すごくわかる気がした。2016/03/10

hanakopon

3
虐待をした母たち4人から取材をして書かれたルポルタージュ。虐待に至るまでの経緯や過去、周辺環境や心の内を語っている。これを読んで感じるのが、負の連鎖。自分が愛されていないと感じながら生きてきた女たちが望まぬままに、自分の子どもに対しても同じことを繰り返してしまうという。それだけが大きな要因ならば、DVは永遠になくならないということになる。でも現実は必ずしもそうではないと思う。彼女たちには、プラスして周辺環境に恵まれなかったことが大きくある。夫や友人など。だから社会全体でDVをなくす世界は作っていけると思う2014/10/01

とも

2
虐待したくない母親たちの話。もともと「どちらかが完全に悪い」という考えはどうかなと思っていた。母親にも母親がいるわけだから。 キーワードは受容。そう考えると、多くの人たちに心当たりがあるんではないかと思う。 2013/03/18

Fugusuke

2
どれだけ虐待をした人を責めて罰しても虐待の件数は減りません。今の数字がおそらく虐待した人を責めた結果ではないのかと考えさせられます。どういう心情かを理解していこうとする姿勢がなければ、虐待はさらに増えて、この問題は前にすすめないように思います。2012/09/20

ゆー

1
佐々木正美さんの本にこの本の紹介があったので読んでみる。虐待は連鎖しているという感じかな。虐待された人が、親になったときみんな虐待するわけではないけど。どこかで断ち切らなきゃいけない。しかし、そんな中でも2人目ができるというのはどういう感じなのか?…わからない。2016/01/07

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