内容説明
二〇〇九年四月、オバマ大統領は核廃絶への決意を宣言した。トルーマン大統領による原爆投下命令から六〇年余。冷戦、米核独占時代、キューバ危機、米ソ核軍拡時代、冷戦崩壊、NPT体制、「テロとの戦い」を経て、ようやく世界は核廃絶への道を辿ることができるのか?ゴルバチョフ元ソ連書記長、シュミット元西ドイツ首相、ブリクスIAEA事務局長などキーパーソンへの直接インタビューや膨大な公文書をもとに、アメリカ歴代政権の核政策・核戦略を鮮やかに再現、オバマ政権の今後を描き出す。
目次
第1章 キューバ危機までの軍拡時代
第2章 ポスト・キューバ危機―軍備管理条約成立期
第3章 条約不信期への移行
第4章 レーガン・ゴルバチョフ軍縮と冷戦終結
第5章 ポスト冷戦時代の光と影
第6章 オバマ政権の挑戦
著者等紹介
吉田文彦[ヨシダフミヒコ]
1980年に東京大学文学部英米文学科卒、朝日新聞社入社。外報部・経済部・科学部記者、ワシントン特派員、ブリュッセル支局長などを経て、2000年より論説委員。1984‐85年、米国ジョージタウン大学MSFSフェロー(核戦略・軍縮問題を研究)。2007年、大阪大学より博士号(国際公共政策)取得。2002‐2003年に、東京大学大学院新領域創成科学研究科講師(非常勤)。2009年4月より、日本軍縮学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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