内容説明
地域ごとにばらばらであった日本中世の貨幣流通が江戸・寛永期に統合されるまでのプロセスは、日本貨幣史上の最大の問題点の一つである。本書は、日本銀行金融研究所に場を借りて長年行なわれてきた共同研究の成果に基づき、第一線の研究者たちがこのテーマに挑んだ論集である。近年めざましい進展をとげた貨幣史研究の最前線を示す。
目次
第1章 東アジア貨幣史の中の中世後期日本
第2章 出土銭貨からみた中世貨幣流通
第3章 貨幣流通からみた一六世紀の京都
第4章 一五世紀末から一七世紀初頭における貨幣の地域性―伊勢神宮周辺地域を事例に
第5章 統一政権の誕生と貨幣
第6章 貨幣の地域性と近世的統合
第7章 無縁・呪縛・貨幣
終章 銭貨のダイナミズム―中世から近世へ
著者等紹介
鈴木公雄[スズキキミオ]
1938‐2004年。慶應義塾大学博士(文学)。慶應義塾大学名誉教授。日本考古学・日本貨幣史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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