貨幣の地域史―中世から近世へ

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  • サイズ A5判/ページ数 349,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000224796
  • NDC分類 337.21
  • Cコード C3021

内容説明

地域ごとにばらばらであった日本中世の貨幣流通が江戸・寛永期に統合されるまでのプロセスは、日本貨幣史上の最大の問題点の一つである。本書は、日本銀行金融研究所に場を借りて長年行なわれてきた共同研究の成果に基づき、第一線の研究者たちがこのテーマに挑んだ論集である。近年めざましい進展をとげた貨幣史研究の最前線を示す。

目次

第1章 東アジア貨幣史の中の中世後期日本
第2章 出土銭貨からみた中世貨幣流通
第3章 貨幣流通からみた一六世紀の京都
第4章 一五世紀末から一七世紀初頭における貨幣の地域性―伊勢神宮周辺地域を事例に
第5章 統一政権の誕生と貨幣
第6章 貨幣の地域性と近世的統合
第7章 無縁・呪縛・貨幣
終章 銭貨のダイナミズム―中世から近世へ

著者等紹介

鈴木公雄[スズキキミオ]
1938‐2004年。慶應義塾大学博士(文学)。慶應義塾大学名誉教授。日本考古学・日本貨幣史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Meistersinger

3
かつては「硬貨はとにかく信頼できる」という時代があったらしいが、経済活動の進展に信頼できる貨幣製造が追いつかなくなったという処か。そのため一定限度は悪貨(私鋳銭や摩耗したもの)も受け入れる撰銭という行為を公的権威が認め基準を設けることになったと。それが現在のようなものに近くなったのは、参勤交代を支援する江戸幕府による貨幣によるものだったと。2019/09/15

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