内容説明
戦争が影を落とす半農半漁の村。寺山のふもとには罹災者や食いつめた者たちが住み着く。寺すそ者と村うち者の軋轢。だが、彼らは身ひとつでできる技倆を駆使して生きていくしかない。濃密な人間模様のなかで繰り広げられる村人たちの生と性と死。さながら現代の民話のような十二の物語。生きることの原点にふれる重厚な小説。
著者等紹介
稲垣瑞雄[イナガキミズオ]
1932年愛知県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。二人誌「双鷲」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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