出版社内容情報
なぜ介護はもっぱら女性の仕事であり,その負担は軽減されないのか.また要介護者の多数を占める高齢女性は,なぜ二重の困難を抱えるのか.従来の社会福祉論に欠落するジェンダー論的視点から日本が抱える社会問題の本質を浮彫りにする介護の臨床社会学.
内容説明
介護はなぜ女の役割なのか?高齢者、重度心身障害者のケアをめぐる社会の中の性別秩序を問う。
目次
1 「家族」のなかの人権―高齢者介護問題を中心として
2 介護―愛の労働
3 男性ケアワーカーの可能性―在宅訪問男性ヘルパーを中心として
4 障害児問題からみた家族福祉
5 老人を介護する家族
6 「家族」という関係の困難と希望―高齢者在宅介護問題を中心として
7 フェミニスト・エスノグラフィーの方法
8 フェミニスト・フィールドワークの方法をめぐって―現代家族への民俗誌的アプローチ
9 セルフヘルプグループと自己回復
著者等紹介
春日キスヨ[カスガキスヨ]
1943年生まれ。九州大学教育学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程中退。現在、安田女子大学教授。専攻は社会学(家族社会学、福祉社会学)
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