オルレアン大公暗殺―中世フランスの政治文化

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  • サイズ B6判/ページ数 464p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000224079
  • NDC分類 235.04
  • Cコード C0022

出版社内容情報

復讐の輪舞(ロンド)が始まる――1407年11月23日、パリ街角で起きた王弟謀殺事件が、フランスを大混乱へと陥れた。中世史の第一人者が、事件をいう名の<歴史の泡>から中世社会の構造と心性を描きだす。歴史叙述のあらたな到達点。

内容説明

一四〇七年一一月二三日、パリの街角で起きたある殺人が、ひとつの社会の命運を大きく狂わせた。王国一の権勢を誇るブルゴーニュ大公のジャンが、王弟ルイを謀殺するという前代未聞の事件は、百年戦争、王の病気、教会分裂といった情勢とも相俟って、フランスを混乱と分裂の渦へと陥れたのである。暗殺には、いかなる政治・社会構造が内包されていたのか。人々はこのスキャンダルをどうとらえ、いかに対処しようとしたのか。中世史の第一人者が、事件という名の「歴史の泡」から中世社会のありようを読み解き、「事件史」の意味を問い直す。社会史を通り抜けた歴史叙述のあらたな到達点。

目次

第1部 社会の相貌(社会のイメージ;身分の階梯;秩序;無秩序;緩和の手段)
第2部 謀殺とその帰趨(事件の横顔;緊張(一四〇〇‐一四〇六年)
謀殺(一四〇七年)
大嵐(一四〇八‐一四一五年)
論争(一四一三‐一四一六年)
復讐(一四一五‐一四一九年))

著者等紹介

グネ,ベルナール[グネ,ベルナール][Guen´ee,Bernard]
1927年、ブルターニュ地方のレンヌに生まれる。パリ高等師範学校出身。ストラスブール大学講師を経てパリ第一大学(ソルボンヌ)の教授となり、1995年に同大学を定年で退くが、中世政治文化史の第一人者として活発な執筆活動を続けている

佐藤彰一[サトウショウイチ]
1945年生まれ。現在、名古屋大学大学院文学研究科特任教授。博士(文学)。研究テーマはフランスを中心とする中世初期の国制と社会

畑奈保美[ハタナオミ]
1969年生まれ。現在、尚絅学院大学非常勤講師、東北学院大学オープン・リサーチ・センターポストドクター。博士(文学)。研究テーマはブルゴーニュ支配下のフランドルを中心とした中世後期の政治社会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Saiid al-Halawi

5
1407年、ルイ・ドルレアン暗殺という一事が今のフランス国家に至るまでの道程でかなり大きな節目になったということをつまびらかにする。オルレアン派とアルマニャック派のビーフとかコンスタンツ公会議とかすごく色んなところまで手を伸ばしつつで、とにかく広い。著者のグネ曰く少し後のオルレアン解放よりも取り上げられて然るべきなんだとか。2014/09/05

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