音声科学原論―言語の本質を考える

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  • サイズ A5判/ページ数 233p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000223928
  • NDC分類 801.1
  • Cコード C3080

内容説明

言語の抽象的な記号体系と連続的に変化する音声信号との関係に焦点をあて、人間同士のコミュニケーションの根本問題を探究する。初学者に配慮しながら言語と音声の基本的な性質を丁寧に解説すると同時に、音素ではなくシラブルを発話の音声構成の最小単位とする著者独自の理論C/Dモデルを導入していく。

目次

1 声の性質(発話の大きさ;会話の情報と言語形式 ほか)
2 母音的な音の性質(フィルターという概念、情報の選択;声道という音響管 ほか)
3 子音の性質と動的特性(ニュートン力学―力と平衡の概念;母音と子音、準静的状態と動的動作 ほか)
4 シラブルとその連結(語と音形単位;促音 ほか)
5 音声と言語(句境界の特性;フォーカスと対比的強調 ほか)

著者等紹介

藤村靖[フジムラオサム]
1952年東京大学理学部物理学科卒業。ただちに小林理学研究所で音声の研究を始め、1958年電気通信大学助教授、マサチューセッツ工科大学および王立工科大学(スウェーデン)の研究員として在外の後、1965年東京大学医学部(音声言語医学研究施設)教授、文学部(言語学科)教授を併任。1973年、ベル研究所で言語学の研究室を創設するため渡米。1988年オハイオ州立大学教授(音声聴覚学科)、2003年名誉教授。2004年名古屋大学COE共同研究員として帰朝、2005年関西学研都市の国際高等研究所でIIASフェロー、2006年Japan Foundation(New York)フェロー。米国American Academy for Advancement of Science,New York Academy of Sciences,Acoustical Society,Association for Psychological Science各フェロー。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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𓆱

1
物理学的観点から音声について論じた本。フォルマント遷移がなぜ起こるかについて説明があって参考になった。物理学・すうがく的観点から音声について説明しているが、おもな読者を文系においているためか数式がほとんどないことが逆に分かりづらくしているように感じる。後半はどうでもいいことを小難しく書いているだけでほとんど読み飛ばした。1回で理解するのはむずかしいほんだけど読み込めばスペクトログラムを読み解くヒントも与えてくれると思う。2024/05/03

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